第五十七話 ページ13
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晴太「おいら子供の頃に親に捨てられたんだ、親の顔は覚えていない
物心ついたときおいらの目の前にあったのはおいらを拾ってくれたじいちゃんの顔だった
そのじいちゃんも三年前に病気で死んじまった
その死の間際にじいちゃん言ったんだ
”恥じるな晴太お前は捨てられたんじゃない、救われたんだ
お前の親は闇の中からお前を救ってくれたんだ誇りに思えお前の母親は今も常夜の闇のなか一人、一輪のごとく燦然と輝いておるは”
母ちゃんかもしれないんだ、あの人おいらの」
そう言って机を叩く
晴太「おいらの母ちゃんかもしれないんだよ!
会いたいんだ、あって話がしたいんだよ!
でも何度も叫んでもあの人はおいらの方を見ようともしない、手なんか丸で届かないんだ
だからおいらあの人に会おうと、客としてあの人に会おうって
必死にお金を手にいれようとなんでもやった
泥棒みたいな馬鹿な真似まで...」
晴太は涙を流す
お登勢「本末転倒だよ、母親に会うためにそんな真似して、母ちゃん喜ぶと思うかい?
働いてきな、ここで、吉原の女を買えるだけの金なんてだしゃしないがね少しは足しになるだろうさ
だからスリなんて二度とするんじゃないよ」
晴太「ヒック...りがとう...ありがとうございます」
銀時が晴太の肩に手を置く
銀時「俺の十万のほうもしっかり稼いでくれよな」
晴太「だから空っぽだったっていってんだろ!」
『あれ?金額上がってね?』
銀時「利息だ」
そう言って店を出ていった
『あっ、ちょまって』
Aはあわてて銀時のあとをおう
*
Aは屯所に帰ったあと土方を探していた
『土方さーん?どこですかー?』
土方「あぁ?なんだよ!」
『資料室の鍵壊したから貸してくださーい』
土方「なんで壊すんだよ!これで何度目だ!」
『んー?...二?』
土方「十は越えてるは!
で?なんで資料室に?
珍しいじゃねえか仕事じゃない日に」
『ちょっといろいろありまして、今後私が帰ってこないときがあっても多目に見てください』
土方「はぁ?てめえ危ないことでもする気か」
土方は鋭い目付きでAを睨む
『下手したら死ぬかもしれないんで、そのときは頑張って下さいねー』
Aは深く話さずに資料室に行ってしまった
土方「は?どういう事だ?アイツが死ぬって」
*
『さてと、吉原の資料はー、これか』
資料を見ていると急に扉が開いた
そしてある人物がAに飛び付いてきた
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坂威瑠衣(プロフ) - 怜斗さん» コメント有難うございます!そう言っていただけると凄く嬉しいです (2018年8月28日 11時) (レス) id: 3a67c0c35e (このIDを非表示/違反報告)
怜斗 - 面白いです!!はやく続きがよみたいです! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 62ec5422b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂威瑠衣 | 作成日時:2018年8月7日 5時