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あー、お腹すいた。
グゥゥゥゥゥ
やべ
「ほんとにこんなに朝早くからすいませんねぇ。」
「お気になさらないでください。私、朝ごはん食べれないタイプなんです。」
目の前に座るマダムを見ながら微笑む
嘘、真っ赤な噓です。
朝ごはん食べないと、生きていけない。
「きょうはね、孫の結婚式なんです。だからきれいな姿で、送り出したくてね…」
「お孫さんおいくつですか？」
「24です。素敵な男性と出会えたらしくて、あんなに小さったのに、綺麗になっちゃって…」
に、に、24か
結婚か…
「Aさんはおいくつでしたっけ？」
「今年で31になります」
結婚なんて、今のままだとほど遠いだろうな
「いい人はいらっしゃるの？もしくは、気にっている人とか？」
「いや、いない、ですね、はい」
「そうなのねぇ、古い考え方なのかもしれないけど、30代前半で結婚したほうがいいわよ、特に女の人は」
「あぁ、そうですね」
いつもなら、愛想よくいろいろ話せるのに
昨日のこと×朝ごはん食べれてないでかなりメンタルやられる笑
「ありがとうございました。お孫さんの結婚式素敵なものになると思います。」
「あら、ありがとうね」
どぅあ、つかれたぁ
接客業向いてねぇ
顔いてぇ
次の予約まで2時間くらいあるしちょっと休もう
朝ごはん食べたいな
ユンギ何食べたんだろ
そういえば、洗濯忘れた
ユンギに頼もう
スマホ置いてきたわ
うわぁ、最悪
ユンギ気づいてくれるかな
「おい」
幻聴まで聞こえてきた
ユンギの声がする
「おーい」
「生きてます？笑」
めっちゃ痛いデコピンくらったわ
「っいったい！」
目の前にはスーツ姿のユンギ
「めし、朝食ってないだろ」
アルミホイルにまかれた塊二つと、スープジャー
「塩昆布とツナマヨ、あとショウガスープ」
「食え」
「あと、スマホ」
神だ
「なんかいうことは？笑」
「ありがとう、ほんとに…」
ふはっわらった
かわいい
「ついでだから予約する、髪質改善お願い」
「わかった。明後日の17：00ならあいてる。」
「その日で」
「おはようございます〜」
「え、bts？！」
あぁ、タイミング悪すぎてるよシウくん
「知り合いだったんですか？！」
「俺は客だ」
「あ、すいません」
なんだかなぁ笑
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作者名：雪見 | 作成日時：2024年1月19日 16時
