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「このパボ！」
ゲラゲラ笑いながら
「成仏しろとかwwwwwwww」
ずっとからかってくる
片手にある温もりに気がついた
「な、なんで…？」
「なんでって、お前が映画見てる急に握ってきたじゃん笑」
バラエティ番組を見ながら、こちらに見向きもせず
もう片方の手で私の手を撫で続ける
な、なんなんだ？
番組に集中しようと思ってテレビを見るも
ゴツゴツとした手が撫でる
その甘い刺激に集中力が削られる
ふとユンギの方向を見ると
まるで恋人を見ているようななんとも言えない
愛おしさに溢れているような目で見つめてきて
なにか勘違いしてしまいそうになった
吸い込まれそうなその瞳から目をそらす
胸がすごく痛くて
大好きなのに
言えないのがこの上なく苦しい
「顔赤すぎ、ほろ酔いなのに酔った？笑」
「あ、暑いだけだよ」
「先風呂はいっていいよ」
「うん」
サッと離されてしまった手
温もりがなくなってしまった手
シャワーで目から溢れ出てくるものを誤魔化す
好きじゃない
言い聞かせれば言い聞かすほど
本音は強く主張するんだ
あぁ、なんで好きになっちゃったんだろう
苦しいよ
痛いよ
多分私は一生ユンギを想い続ける
たとえ、ユンギが結婚したとしても
その間にこどもが生まれて
孫ができて
よぼよぼになったユンギをみても
大好きだなぁって思うんだろうな
君の''愛してる''が聞きたいや
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作者名：雪見 | 作成日時：2024年1月19日 16時
