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拓「先ほどの礼を言いに来ただけさ」
貴「・・・・・」
ザッザッ
無言で私は彼らを通り過ごそうとする
バ「待ってくれ、君がいなかったら事態はこんな早く済まなかったんだよ!」
話を聞くつもりは微塵もない
変な情など持たない、墓参りも済んだ
無駄な時間を過ごすなど私の思考にはない
貴「ここで私を見たことは忘れることね、後悔することになるわよ…」
ジ「今はプライベートではないのか?」
海道ジンが少し返答しずらい質問をする
確かに、プライベートと言ったのは私自身
ここで違うと否定はできないし、こうなると無視も危うい
貴「今の一言、どうやっても振り切れなさそうね」呆
あたしは進む足を止め、NICSの集団に体を向ける
NICSのシーカー達が同世代の子供とは、随分と考えたものね
大人より子供の方がLBXの扱いは向いている
それはこちらも分かっている、だから私はLBXで戦う
拓「さきほどはありがとう、嫌な質問をしてしまったことは謝る」
貴「普段はあまり話さないだけよ、今だけは出来る限り喋ってあげる」
出来る限り答えてあげる
万が一口を滑らせることがあったとしても
ここで始末してしまえば何の問題も起こらない
オメガダインは色々と忙しい
例の仮面の男について、これから行う計画について
それに関しては私も関わっている、ミスは許されないほど重要な
ヒ「窃盗団のリーダーをやっつけるなんて凄いですね!
どこでLBXをやっているんですか?」
貴「どこでって、この世界でに決まっているでしょう…」
ヒ『うわぁ、そう来るんですね…』
敵を騙すときは味方から、なんて諺もあるけど
私には味方と思える人はいない、総帥だってそうなのかもしれない
あまり深く考えたくはないけれど、…悪い癖
ヒ「わわ!す、すみません!」
急に焦って謝ってきた
私は今、どんな表情を表したのだろうか
それすら分からない、自分のことなのに分かろうともしない
いつからだったかしら、こんな人形のような体になったのは…
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続きます←w
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作者名:雪音蝶 | 作成日時:2014年9月24日 22時