【短編集】【実況者】あの子は生きている子なのだろうか？

土下座　knsm 【wrwrd】 ページ46

二日くらい前に、初めて金縛りというものを体験した時の話。
夜中２時くらいに体の上に重さを感じて目が覚めた。


実はこの日、メンバーの数人が泊まりに来てて、俺は「あいつらががイタズラで大量のぬいぐるみとかを寝ている俺の布団の上に乗せたのか？」くらいにしか思ってたんだが全く体が動かない。


なぜか首から上だけは動かせたので自分の上に何か乗っていないか確認。
勿論何もない。


「これが金縛りか〜」とのんきなことを考えながら首を机のある方へ向けた。


すると、椅子の上に着物姿の10歳ぐらいでおかっぱ頭の少女が「正座」していた。
「なぜ正座？」と思いながら眺めているとこちらの視線に気が付き会釈。


俺も頭だけ動かし「どうも」と会釈をすると少女がにっこりと微笑み、すーっと消えていった。
ここで初めて俺はその女の子が幽霊だったことを認識しビクッとなって声が少し出てしまって、そのせいで起きた全員に説教を食らって何故か朝飯抜き。


次の日の夜同じ時間に金縛りが発生。
昨夜怒られたことに不貞腐れてた俺は少しイライラしながらまた机の方を向いた。
するとまた着物少女が椅子の上で正座していた。


しかし昨夜と少し着物少女の雰囲気が違う。
基本寝るときはカーテンを閉めて寝ていたのだが、何故か開いていて、月明かりに照らされた彼女の顔を見ると涙目だった。


俺は「へ？」みたいな声を出して間抜け面で少女の方を凝視していると、突然少女が「昨夜は私のせいで朝食を抜きにさせてしまい本当にすみませんでした！！」と土下座。


「はい？」と疑問の声が漏れると同時に少女はすーっと消えてしまい、金縛りも解けた。


金縛りには何度かあっているが、以後少女が現れることはなかった。


今思えば少女の幽霊は可愛らしく当時の俺のストライクゾーンど真ん中でむしろ友達になっていればよかったな〜としみじみ思っている。



土下座＿コネシマ
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自分で言うのもなんだが、着物少女好きかな？

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