新たな生活 ページ6
「E組に、多額の懸賞金がかけられた地超生物がやってきます。……いえ、ここで話しても面白くありませんし。始業式後、確かめてください。始業式は…よ、12日ですからね」
ガタガタと電車に揺られながら、理事長の言葉を思い出す
とりあえず転入クラスが決まったってことは面接合格ってことだしいいけどね……
なに、東京って未知の生物に懸賞金かけてるような物騒なところだったかな
「次は、世田谷。世田谷……」
理事長に書いてもらった路線図。丁寧にかいてくれたお陰で伯父さんの待っている駅まで辿り着いたみたいだ。
人が行き交う改札をパニックになりながら抜けて、花が咲き乱れる花壇の縁に座る
暫く待っていると、売店から見慣れた人物が現れた
「Aちゃん、久し振り」
『久し振りです、伯父さん。これからお世話になります！』
立ち上がって深く頭を下げる。母さんが入院する1年間。私はこの町で、伯父さん夫妻と暮らしていくことになる
「なにか喜びそうなものを買おうと思ったんだけど、ごめん。家は野郎二人だから女の子の好きなものとか分からなくてさ」
『いえ、お気持ちだけでも……あ、二人は元気ですか？』
伯父さんのいう野郎二人、つまり私の従兄弟とは小さな頃よく遊んだ覚えがある
大輔と直也。たしか私の7つ上、だったかな……？
「それがさ、ろくな職に就こうともせずって感じでね。Aちゃんにガツンと言ってもらえれば二人もやる気でるんじゃないかな」
『あはは、私なんかじゃ……』
小さい頃直也くんと一緒に貴方のサングラスにハバネロソースを塗ったのは私ですよ。ええ
「そうだ、知り合いの息子が椚が丘にいるみたいなんだよ。赤羽君って見かけたら挨拶してやってくれ。少しやさぐれてはいるが優しい子だよ」
『分かりますよそのパターン。少しっていって大分ツンツンしてたのパターンですよね。』
暖かい目で見守っていくスタンスにしよう。どうしようモヒカンヤンキーだったら
「あとは、村松の息子かな。そいつも良い子だよ」
『覚えておきます。村松君、村松君』
話をしながら歩いていると、景色が緑の多い住宅街に変わっていく
「あれが私の経営するマンションだよ。女性用の防犯対策部屋、空けてるから好きに使って」
『防犯……本当に、ありがとうございます！』
足を止めた先には、優しい色合いが広がる。
大きな茶色のマンションが夕陽に映っていた
＿
『よし、決めた。新学期は村松君に付きまとうか』
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shela(プロフ) - あきいろさん» コメント、ありがとうございます！応援していただいてとても嬉しいです……！本当に、感謝感激です、、！このまま市民マラソン出れるくらいモチベーションに満ち溢れています。ぜひ、渚くんとの絡みも気合いを入れて書かせていただきますので、よろしくお願いしますっ！ (2020年8月4日 23時) (
レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
あきいろ(プロフ) - テンポよくて最高です応援してます。推しの渚くんとの絡み、わくてかさせて頂きますねえへへ！ (2020年8月4日 2時) (レス) id: 0956892be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shela | 作成日時：2020年7月6日 16時
