運命 ページ5
『ねぇねぇ浅川君。学食寄ってかない？』
「浅野だ。これ以上間違えたら退学にするぞ」
理事長に押し付けられた浅野君を可哀想に思って車から降りた私は、広い学内を歩きながら浅野君に話しかける
『じゃあ家庭科部にでも寄ろうよ』
「寄らない」
だってこんな完璧な施設使わないなんて勿体ない
『ていうか浅野君って理事長息子なんだよね？』
「見れば分かるだろう」
確かに見て直ぐ分かったし、名字のこともあるけどさ。
……なんであんなによそよそしいんだろ。反抗期？
「大体僕はあの男を人だと思っていない。家畜だ」
『ちょ、ちょーっとやり過ぎじゃないかなその反抗期』
家畜はまずいって、流石に
「それより、どこのクラスに入るか決まってるのか？」
『華麗に話ずらしたよね！？』
どこのクラスって……トイレが近ければどこでもいいんだけど
「パンフレット確認しなかったのか？この学園には修練度別クラスとしてAからEまでのクラスがある」
『へぇー、浅野君はどこに入ってるの？』
「理事長の息子、学校の顔だ。Aに決まっているだろう」
元々、理事長の成果ではないが。呟く浅野君は、少し不機嫌に見える
まぁ私はどこでもいいかな。出来れば浅野君と一緒はやめてほしいってだけで。
『それって理事長が決めるのかな？』
「そうだな。まぁA組に入れるように土下座でもして頑張ってくれ」
爽やかに振り返った浅野君が近くにあるドアを片手で開ける
『まさかその部屋は……』
早く入れと背中を押す力はゴリラのようで、勢いよく部屋に入室する
「来ましたか。ギャーギャーうるさかったでしょう。ご苦労浅野君」
照明の暗い一室は、広くて冷たい雰囲気を持っている
浅野君が返事もなく帰っていくのが分かった
「理事長室へようこそ、Aさん。」
薄く微笑む理事長からは、人間味を感じない
「面接、といってもプロフィールは分かっているので質問します」
なんだろう。もし何かあったら理事長を守り通せますかみたいな
「母親が床に伏されているようですね。多額の資金に興味はありますか？」
『ん？』
興味はありますか？ともう一度繰り返される。そんな急に言われても
『ありますね。何か制度があるんですか？』
「では転入クラスが決まりましたね。おめでとうございます。E組での活躍楽しみにしていますよ」
￣
『え？E？Eって上中下の下だよね？うわやっちまった』
「……本校舎にいたら良い煽り要員になれていましたね」
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shela(プロフ) - あきいろさん» コメント、ありがとうございます！応援していただいてとても嬉しいです……！本当に、感謝感激です、、！このまま市民マラソン出れるくらいモチベーションに満ち溢れています。ぜひ、渚くんとの絡みも気合いを入れて書かせていただきますので、よろしくお願いしますっ！ (2020年8月4日 23時) (
レス) id: 7563e3b788 (このIDを非表示/違反報告)
あきいろ(プロフ) - テンポよくて最高です応援してます。推しの渚くんとの絡み、わくてかさせて頂きますねえへへ！ (2020年8月4日 2時) (レス) id: 0956892be9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shela | 作成日時：2020年7月6日 16時
