【DDC】サーカス会場に帽子を残して (ページ18)

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EP.17 ページ18

『やっぱりこのサーカス広いね…』

kn「向こうにも広がってるしね」

やっとサーカステントの探索が始まる

階段を登っていくと、ちょっとした通路にでる

shk「下に続いてるけど、怖…」

br「何これ？コロシアム？」

『コロシアムって…え』

sm「そんな事より扉の前に足跡マークあるぞ」

コロシアム…流石にサーカスでそんな事はないと思うけど、考えるだけで怖くなる

『足跡…開かないみたいだね』

kn「あ、こっちにもある」

どうやら足跡マークは合計で5個あるようで一人ずつマークを踏むことになった

shk「俺一番奥行く」

『私、真ん中～』

順番が決まり、せーのの合図でマークを踏むと
いきなり部屋の中に入る

『おっ！開いた！みんなあいた…え』

みんなを呼ぼうとすると声が聞こえない

扉を開けようとするが、開かない…

『閉じ込められた…のかな』

立ち止まってるだけじゃ進まないので部屋を探索してみる

『お姫様が居るような部屋だな、かわいい…！』

白を基調とした大きいベッドにレースが垂れていて

部屋は淡黄色(たんこうしょく)で統一されてとても綺麗にされていた

『あ、足跡マーク！』

綺麗な部屋に似合わないランプの横には何度も見た
足跡マークがあった

ランプはさっきから点滅していて少し不気味ではあるが近づいてみる、と誰かの声が聞こえる

sm「誰か居ないのー？えぇ？」

『スマイル…？』

sm「あ、A」

どうやら声の主はスマイルらしい

スマイル曰くランプは人を呼ぶため、そして謎解きが2個あるらしい

『謎解きのヒントも答えも、この部屋にはないみたい』

sm「そうか、急にびっくりしただろうしゆっくり休んでろよ」

『うん、ありがとう！そうさせてもらおうかな』

私は今回、何にも役に立たないようだ

いつもそうだな…頼ってばっかりで…

『人も居ないし、ベッドで寝てもいいよね…』

勿論、みんなには感謝してる

だけど、たまに思うんだ

私は邪魔者なんじゃないか
私が居ないほうが、皆楽しいんじゃないかって

綺麗に整えられたベッドに潜り込むと

黒い渦が私の心にまとう

『何も考えずに生きていきたい…』

いきなりヘンテコなサーカスに来たんだ

気が可笑しくなるのも仕方がないだろ

『寝ようかな…』

きっと謎を解くまで部屋からは出られない

なら寝てしまってもいいだろう

「『おやすみ』」

目をつぶる前に見えたのは

特徴的な帽子を被った黄色の髪の男だった…