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湿った森の大地をミシ…ミシ…と踏みしめる音が響く。
ゴーシュ「自分のコレクションを渡すなんて、よっぽど重要な実験なのね。」
意外な人物の声に、デストラは思わず足を止める。
すでにこの場を去ったはずゴーシュが、木の陰に背を預けながら呟いた。
私には理解できないケド……とでも言いたげな棘のある言葉にデストラは苛立ちながらも応じる。
デストラ「あぁ、これで分かった。」
そんな嫌味ったらしい態度の彼女に対し、デストラは誇ったように語り出す。
デストラ「元々ルパンコレクションは“こちら側”の世界で創られたものだ。本来ニンゲンに扱える代物ではない。」
自信に満ちた重厚な足音が、ゴーシュの横を抜ける。
ゴーシュ「じゃあ快盗や警察が使っているのは？」
デストラの背中越しに、ゴーシュが疑問を投げる。
デストラ「ニンゲンが使えるように……ニンゲンが手を加えたものだ。」
ゴーシュ「ふぅん。」
ゴーシュの冷めた相槌が、青い光が妖しく差し込む森に消えた。
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(なるほど。)
厚い曇に覆われた空に向かって伸びる枝の上で、アリスは2人の会話に静かに頷いた。
たとえ数km離れた場所だろうと、アリスの研ぎ澄まされた聴力であれば話し声を拾うことなど容易い。
(……そういえば"アレ"がどこで創られたかなんて考えたこともなかった。)
ギャングラーの力の源であり、快盗や警察が奪い合う"ルパンコレクション"。
金庫を持つギャングラーにとって、不思議な力を秘めるルパンコレクションは喉から手が出るほど欲しい代物だ。
しかし、金庫を持たないアリスにはその力を使いこなすことができない。
初めてその事を知った時の気持ちを隠すように、アリスは腰に携えた刀の柄を握りしめる。
アリスの愛刀は、ドクラニオから与えられた忠義の証。
アリスはドクラニオと出会った時のことを回顧していた。
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - ファルルさん» ファルルさん、嬉しいお言葉ありがとうございます！かなりお待たせしてしまいましたが、また楽しんでいただけたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いします(^^) (2021年8月20日 22時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
ファルル(プロフ) - 長編も短編も面白くていつも読ませてもらってます！小説の続きが楽しみで毎日のようにこのサイトにログインしています(笑)これからも頑張ってください！ (2021年4月18日 16時) (レス) id: 0105e3b4bf (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - ヒロさん» お返事遅くなってしまい申し訳ありません！コメントありがとうございます！！更新を再開した際に、またお立ち寄り頂けたら嬉しく思います(^^) (2020年4月17日 11時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - とても面白かったです。続きが楽しみです (2020年3月9日 11時) (レス) id: 0b6c256cc4 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - かたつもりさん» わぁぁ、かたつもりさん初めましてー！コメントありがとうございます！こうして感想を頂けるととても励みになります(T^T)今後も皆さんに読んで頂けるよう、これからも更新頑張ります!!! (2019年5月20日 19時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2019年4月1日 14時
