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掴まれた腕を解こうと、手を伸ばした時。
？「なぁ、アンタ泣いてんの？」
「え……？」
青年にそう言われて、アリスはぎこちなく目元を指で拭う。
だが、それが自分の涙なのか、雨の雫なのか、アリスには分からなかった。
？「悩みがあるなら聞くけど？」
青年はアリスのフードを覗き込むようにそう言った。
綺麗なのに何かを探るような瞳。
その瞳に捕まらないようにアリスはふいっと顔を背けた。
「どうしてそんなに構うんですか？」
自分の質問をはぐらかすように、質問で返してくる少女にため息をついた青年。
濡れた前髪の隙間から見えた少女のほの暗く冷たい瞳に、青年は思わずドキリとした。
？「だってこんな所に１人で、しかもびしょ濡れな子……ほっとけないでしょ？」
青年は少女の細い肩を、濡れないようにもう一度傘の中へ引き寄せた。
だがアリスは青年の腕をゆっくりと振りほどき、雨の中に飛び出した。
「私、雨に濡れるのが好きなんです。
……自分の穢れを洗ってくれる気がして。」
空を仰ぎ見たアリスのフードが、ばさりと落ちる。
初めてしっかりと見た少女の顔が、あまりに儚げで美しく、青年は一瞬言葉を失った。
？「……へぇ〜、変わった趣味してんね。」
茶化すようにそう呟くのが精一杯で、青年は乱暴にポケットに手を突っ込んだ。
「……まぁ嘘ですけど。じゃあ私はこれで。」
突き放すようにそう言うとアリスはそのまま立ち去ろうと青年に背を向けた。
それを引き留めるように、青年はアリスに声をかける。
？「なぁ！
アンタ前に会ったこと…ある？」
青年の問いを、背中で聞くアリス。
二人の間に、雨の音だけが静かに響く。
ちらりと横目で振り返る少女。
「……さぁ。
私は�犁�方�瓩里海函�知らないですよ。」
そう答える少女の横顔は、笑っているようにも、泣いているようにも見えた。
？「……だよ、な。」
「……。」
アリスは青年の呟きを背中で聞くと、曲がり角に姿を消していった。
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リーやん(プロフ) - くっきーー(ﾟﾚ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新…凄すぎます(*≧∀≦*)楽しみだったので嬉しかったです(///∇///)ありがとうございましたm(__)m来年も…宜しくお願いしますm(__)m応援してますm(__)m (2018年12月31日 13時) (
レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - リーやんさん» こんにちは！ありがとうございます♪よいお年をお迎えください！ (2018年12月31日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(ﾟﾚ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m楽しみにしていました(*≧∀≦*)ありがちゅ〜ございますm(__)m無理だけはしないでくださいm(__)m (2018年12月30日 11時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(ﾟﾚ゜)さん» こちらこそ宜しくお願いしますm(__)m (2018年12月29日 16時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - リーやんさん» リーやんさん、ですね！これからもよろしくお願いします♪ (2018年12月29日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2018年11月27日 12時
