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●持たない心 ページ33

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来客は突然だった。






?「ボスっ!」






開け放たれた扉から入ってくるのは見知らぬギャングラー。



その人物はどこか甘えた声でドグラニオにそう呼び掛ける。


側近のデストラが珍しく驚く素振りを見せた。







デストラ「なんだ?いきなり!」






アリスは読んでいた本からチラリと視線を逸らせた。




鮮やかな赤の外套と手裏剣のような頭が目に飛び込んでくる。







ゴーシュ「あら久しぶり、ナイーヨ・カパジャー。相変わらず変な格好。」








長机に座るゴーシュがグラスを見つめながらそう呟く。


再会を歓迎する言葉のようだが、それを聞いたナイーヨはヒステリックに叫んだ。








ナイーヨ「変じゃないし!?…あぁムカツク!
あたしの方が出来がいいのに偉そうにボスの傍に居座って!」







だが当の本人は、グラスに揺れる酒を眺めており、まったく相手にしていない。


それを感じたのか、ナイーヨはソファに腰掛けていたアリスに怒りの矛先を変えた。







ナイーヨ「アンタも何なの!?チンケな小娘のくせにあたしよりボスに近いなんて!
アンタなんかあたしの忍法で一撃なのにっ!」





耳元で捲し立てるナイーヨの言葉を、アリスが変わらぬ表情のまま聞き流していると、ドグラニオは彼女の言葉に遮るように尋ねた。






ドグラニオ「用件を聞こうか、ナイーヨ。」






どうやらナイーヨの目的は、人間界を掌握したら後継者の座の代わりに、ゴーシュを追い出して自分をドグラニオの傍に置いてもらうことらしい。






嫉妬にまみれた野心を持つナイーヨを、アリスは冷たい視線で一瞥した。






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リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新…凄すぎます(*≧∀≦*)楽しみだったので嬉しかったです(///∇///)ありがとうございましたm(__)m来年も…宜しくお願いしますm(__)m応援してますm(__)m (2018年12月31日 13時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» こんにちは!ありがとうございます♪よいお年をお迎えください! (2018年12月31日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m楽しみにしていました(*≧∀≦*)ありがちゅ〜ございますm(__)m無理だけはしないでくださいm(__)m (2018年12月30日 11時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こちらこそ宜しくお願いしますm(__)m (2018年12月29日 16時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» リーやんさん、ですね!これからもよろしくお願いします♪ (2018年12月29日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2018年11月27日 12時

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