■仮面とサイレンの間に■

●命令のために ページ24

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ゴーシュはルパンレッドを誘うように銃撃戦へと持ち込む。



アリスも二人を追いかけて、柱の間を駆け抜ける。






ゴーシュの銃弾を躱すルパンレッドの死角から、アリスが飛びかかって二刀で斬りつける。





レッド「危ねっ」





それを寸前のところで避けるルパンレッドだが、アリスに気を取られたのかゴーシュからの体当たりをもろに受ける。






ルパンレッドは体勢を崩しながらも、近くにいたポーダマンを盾にしながらゴーシュの攻撃をしのぐ。









ポーダマン「テポーッ！？」







その時さっきまでいた場所から数発の銃撃音と、ポーダマンの叫びが聞こえた。





(あれは、人質を集めている所……！)





アリスの意識がそちらに逸れるのに気付いたゴーシュは、アリスに新たな指示を出す。








ゴーシュ「アリス、向こうを追って。」






「かしこまりました。」








ｼﾞｬｷﾝｯと刀を鞘に仕舞う音と共に、アリスは短く返事をした。







レッド「アリス…！？新しいギャングラーかっ？」







魁利は初めて見た少女の存在に驚き、咄嗟にそう叫んだ。





彼女がゴーシュの命令に従うということは、ギャングラーと何らかの関係があることは間違いない。





しかし彼女は、今まで見てきたギャングラーやポーダマンとも違う異質さを放っている。







アリスに戸惑いを見せるルパンレッドを嘲るようにゴーシュは笑って言った。








ゴーシュ「あら、あの子に会うのは初めてかしら？
なら今度、遊び相手にしてあげるわっ。」








その言葉をきっかけに、二人は走りながらの銃撃戦に切り替わった。









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