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そんな少女に対して、アリスはぎこちない笑顔を貼り付けて答えた。
「ええ、大丈夫ですよ。
すみません、私も不注意でしたから。」
?「そんなことないです!でも、あの、その……
もしかして今日お店に来てくれたんですか?」
そしてしどろもどろになりながら彼女はアリスに尋ねた。
「え、まぁ、はい。通りがけに見つけたので、入ってみようかなぁって。」
?「ほんとですかっ!?…でも今日はごめんなさい。お店お休みなんです。」
のんびりと答えるアリスに対し、少女は嬉しそうに笑ったり申し訳なさそうに深々と頭を下げたり忙しい。
フワフワとウェーブする髪と、胸元のリボンが風に揺れる。
頭を下げる勢いのよさにアリスは苦笑しながらも、笑みを崩さないように告げる。
「そうですか。残念だけど、また来ます。」
?「ありがとうございますっ!
またお願いします♪」
アリスの言葉を聞き、ぱぁっと花が咲くような笑顔を浮かべる少女。
しかし、すぐに硬い表情になり、急ぐように置いていた荷物を掴んだ。
?「じゃ、じゃあ、私はこれで……!」
ペコリと会釈をしてそそくさと立ち去った少女。
その後ろ姿を見つめながら、アリスは顎に手を当てた。
彼女を分析するその瞳は、冷たく輝いている。
──この出逢いが、この先の運命を狂わせることを、二人はまだ知らない。──
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リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新…凄すぎます(*≧∀≦*)楽しみだったので嬉しかったです(///∇///)ありがとうございましたm(__)m来年も…宜しくお願いしますm(__)m応援してますm(__)m (2018年12月31日 13時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» こんにちは!ありがとうございます♪よいお年をお迎えください! (2018年12月31日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m楽しみにしていました(*≧∀≦*)ありがちゅ〜ございますm(__)m無理だけはしないでくださいm(__)m (2018年12月30日 11時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こちらこそ宜しくお願いしますm(__)m (2018年12月29日 16時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» リーやんさん、ですね!これからもよろしくお願いします♪ (2018年12月29日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2018年11月27日 12時