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?「いや、からかっている訳じゃないんだ。
……ただ……」








そこで言葉を止めると、青年の目つきが変わる。






全てを見抜くような熱い視線がアリスに刺さる。







アリスは核心を突かれるような、本音に踏み込まれるような予感がした。







?「君の雰囲気がどこか危うげでね。
何かを探しているように見えたんだ。
それでほっておけなくて、声をかけた。」








青年の言葉に、アリスは鳩尾の辺りが痛くなった。







(……大丈夫、まだバレてない。)







彼の妙に鋭い洞察力を厄介に思いながらも、アリスはわざとらしくおちゃらけた笑顔を浮かべて言った。








「……あ、もしかして、家出した子どもだと思ってます?こんな格好だから?」







?「それに近いとは考えている。」








アリスは黒のフードトレーナーとスキニーを着ており、確かにそう見えるかもしれない。



青年が縦に首を振るのを見て、アリスは演じるように言った。






「ザンネンでした〜。私は仕事が休みだからのんびりしに来たんです。イイ子だから家出なんかしませんよ?」









気難しい顔をする青年をからかうように、アリスは緩い語尾でそう告げる。








?「仕事……?若いのに何の仕事なんだ?」








「言えません。
でも貴重な休日なので、失礼します。」








そう言って勢いよく立ち上がり、青年に頭を下げて走り去るアリスを、彼は慌てて呼び止めた。








?「待ってくれっ、俺は!」






青年は白い息を数回吐いてから、アリスに向かって叫んだ。






圭一郎「俺は、国際警察の朝加圭一郎だっ。
何か困ったことがあれば、すぐに言ってくれ!」









「はいはい、お巡りサン。」








アリスは愛想笑いを浮かべ、鬱陶しそうに手を振って足早にそこを去った。









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●慌てんぼうの→←・



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リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新…凄すぎます(*≧∀≦*)楽しみだったので嬉しかったです(///∇///)ありがとうございましたm(__)m来年も…宜しくお願いしますm(__)m応援してますm(__)m (2018年12月31日 13時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» こんにちは!ありがとうございます♪よいお年をお迎えください! (2018年12月31日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m楽しみにしていました(*≧∀≦*)ありがちゅ〜ございますm(__)m無理だけはしないでくださいm(__)m (2018年12月30日 11時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こちらこそ宜しくお願いしますm(__)m (2018年12月29日 16時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» リーやんさん、ですね!これからもよろしくお願いします♪ (2018年12月29日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2018年11月27日 12時

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