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?「君、学校はいいのか。この時間じゃ、もう授業始まっているのでは?」
青年の腕時計の針は10の上で重なっており、その主張は一般的には間違ってはいない。
だが、ここにいるアリスには残念ながら関係ない。
「私、学校行ってませんから。」
突き放すように冷たく言う少女に、面食らった表情を浮かべる青年。
だが律儀にも頭を下げて、青年は続けた。
?「それはすまなかった。じゃあここで何を?」
「……見たままですよ。」
?「この場所にはよく来るのか?」
「まぁそれなりに。ココが好きなんで。」
?「俺も好きだ。通勤でよく通るからな。」
そう言ってアリスの隣に腰を下ろす青年。
プシュッと音を立てて開けられる缶コーヒー。
ベンチの中央に僅かな隙間。
風の音に包まれる沈黙。
「……それだけですか?」
静寂を破ったアリスに、青年はゆっくりと顔を向けた。
?「……えっ?」
「それだけのために、私を叩き起こしたのですか?」
その言葉に込められたアリスの静かな怒りを察した青年は、しどろもどろになって答えた。
?「あ、いや、その……
な、何か困っていることがないかと思って。」
「別にありません。
……あったら助けてくれるんですか?」
アリスの辛辣な態度に、青年は答えに窮する。
素顔のアリスは、人間でいうと15,6才の少女に見えることだろう。
その上、血の気のない白い肌と、触れたら壊れてしまいそうな華奢な身体では、そこらの大人が心配になるのも無理はない。
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リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m更新…凄すぎます(*≧∀≦*)楽しみだったので嬉しかったです(///∇///)ありがとうございましたm(__)m来年も…宜しくお願いしますm(__)m応援してますm(__)m (2018年12月31日 13時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» こんにちは!ありがとうございます♪よいお年をお迎えください! (2018年12月31日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こんにちはm(__)mお疲れ様ですm(__)m楽しみにしていました(*≧∀≦*)ありがちゅ〜ございますm(__)m無理だけはしないでくださいm(__)m (2018年12月30日 11時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
リーやん(プロフ) - くっきーー(゚レ゜)さん» こちらこそ宜しくお願いしますm(__)m (2018年12月29日 16時) (レス) id: 79a0b77c82 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - リーやんさん» リーやんさん、ですね!これからもよろしくお願いします♪ (2018年12月29日 13時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2018年11月27日 12時