公安と怪盗と ページ9
南本が慣れた手付きでお茶を出す
次元「……ルパンは？」
南本「本日のお嬢様への評価と…」
その時、天井から騒ぎ声とゴトゴトといくつかが落ちる音がする
次元「お説教…… 中ってことか」
降谷「なら俺は失礼しても？」
ﾙﾊﾟﾝ「まぁまぁ、 そう急がなくても」
次元「ルパン！」
降谷「…お説教はもう良いんですか？」
ルパンは余裕の素振りで椅子に座ると、南本に手を上げて声をかける
ﾙﾊﾟﾝ「悪ぃが Aの部屋に甘いお菓子と美味しい茶でも持っていってやってくれ」
次元「説教しにいったんだろ？
師匠ともあろうもんが ご機嫌取りか？」
降谷「ま、上から目線で諭してたら 逆ギレされて追い出されたって所ですかね」
ﾙﾊﾟﾝ「うぉい！
二人してウルセェよ！」
そう言ってお茶を一口飲んで降谷に向くルパン
ﾙﾊﾟﾝ「さて……と
ここからは大人の時間をしようじゃねぇの？」
降谷「……俺が取引をするとでも？」
ﾙﾊﾟﾝ「トリプルフェイス……って言ったっけか？
平凡な『安室 透』と、公安の『降谷 零』
そして 怖ーい仲間の『バーボン』」
降谷「!」
ﾙﾊﾟﾝ「そんな怖い顔しちゃイヤン♪」
降谷「そんな事で俺を脅せるとでも？」
ﾙﾊﾟﾝ「脅すつもりはねーよ
言ってるだろ？大人の時間って。交渉だよ。」
降谷「交渉……」
その時、再び二階から大きな物音がして
ルパンはやれやれと額に手を当てる
ﾙﾊﾟﾝ「次元ー」
次元「はぁ……
俺はお手伝いじゃねぇんだぞ…」
そう言って立ち上がると、次元は部屋を後にする
すぐさま二階から更に大きな声と物音がしたかと思うと、大声がどんどんハッキリ聞こえながら扉が開かれた
A「離してよ、エッーチ！」
次元「あぁ！ クソっ、動くなっての!!」
A「おじさん、セクハラだよ！」
次元「おじさんじゃねぇ！
それに、ガキの体にも興味はねぇ！！」
俵背負いをされながら次元に担がれるA
ﾙﾊﾟﾝ「Aー、ちょっとこっちに座って
……今後の仕事のお話をしよう」
ルパンの声にAは途端に静かになり、次元の手からスルリと抜けると 従順にルパンの横に座った
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作者名：哺乳類 | 作成日時：2019年2月5日 17時
