現実から目を背けたらトリップした。せめて異能が欲しいです【文スト】

スクルド「映画サイコーだった。澁澤龍彦さん？なんなのイケメンすぎでしょ。敦くん好きとか見る目あるわ。新カプに期待できる。はぁ尊い」弟「乱歩さんと谷崎くん、もっとだしてよ！」 ページ36

てんてんてん、みたいな感じでお互い少し黙る。

マーク「ああ！Incompetent girlか！」


先に声を出したのは、外ハネさんでめちゃくちゃうるさかった。

つーか、なんて言ってんのかが分からない。インコンプテント？ってどういう意味なのだろう。



「チャラ男外ハネヘアーさん。その渾名ってなんなんですか？」


マーク「......自己紹介がまだだったね。僕はマーク·トウェイン。君は？」


何食わぬ顔で尋ねてくる。

私がつけた渾名はサラリとスルーされた。意外と自信あったのに。



「並木Aです。それで、先刻の質問に答えてください」


少しキツめに冷たく対応する。
でもマークさんは気にせずポーカーフェイスでニコニコと笑っている。


感じは悪くない。


マーク「Incompetent girlってのはね、無能な少女って意味だよ。ほんとに異能がないのかい？だとしたら女の子がそんな危ない職場、おすすめしないよ」


「は？......だからガールって歳じゃねぇつってんだろ！」


マーク「そこ?!」



腹の痛みも忘れて勢いよく叫ぶ。そのせいであとから痛みが響いた。


私の言葉に、マークさんがちょっと驚いてるみたいだ。



マーク「無能って事は、気にしないんだね」


「もう言われなれました」



またしても、てんてんてんみたいな沈黙が続く。



「で、マークさんは何しにここに来たんですか？」


今度は、私が先に口を開いた。

すると要件を思い出したのかポンと手を叩く。


マーク「忘れてた。団長がお呼びだよ」

「聞くんじゃなかった。クソが」

並木「この遊園地のジェットコースター、クソ混んでる！」 太宰「乗りたいと言い出したのは君だからね」 中也「こんなに混んでたら座れねぇかもな」 並木「立ち乗りってことですか？座れなきゃ死にますよ」→←前半は誰の視点でもないが、後半から並木視点だよ！

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