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ゆっくり目を開くと、私とセーラームーンから強いエナジーが漏れ出していた。
温かい。
「セーラームーン」
「うん!」
手をつないで、空いていた手を掲げた。
輝いた手元と、その光から現れた少し短いロッドが2本。
2人でつなげ、ロッドを敵に向けた。
凄い輝きは、目の前の敵だけでなく
視界を遮っていたもやも、散らばっていた敵も浄化した。
輝きが収まると、セーラームーンがふらつく。
私も疲れていたけど、セーラームーンが体を痛めないように支えるので精一杯。
「A!セーラームーン!」
「パパ、セーラームーン、気を失っちゃったみたい」
「…A、また、成長が始まったのか?」
「え?…ほんとだぁ、なんだか難しくものが考えられるし
滑舌もいいね、パパ。でもなんだか変な感じ」
手も少し大きくなって、足も腕も伸びた気がする。
何より、とても話しやすくなってしまった。
さっきまでとは少し違うその感覚にむずがゆくなる。
けれど、そんなことよりも私もなんだか意識が遠ざかってくる。
「もしかして、ほたるお姉ちゃんより、大きく、なっちゃった?」
「A…っ。そうだな、ほたるより少し年上にも見えるよ。
…うさぎを頼む。みちる、とりあえずここを離れよう」
「えぇ。A、はるかが抱っこしてくれるから、寝ても大丈夫よ」
「みちるまま」
私の呟きに、多分みちるままは私の頭を撫でてくれた。
私はそれに安心して、ゆっくり眠りについた。
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ラン(プロフ) - Yunaさん» コメントありがとうございます!のんびりとした更新ですが、何度も読み返し感想を伝えてくれて本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
Yuna - やっぱり、この小説は面白いです!もう、何度も読み返しているのですが、凄く面白くて心に残るお話です!孤独だったオールが、転生し皆に愛されて育っていく姿が感動します!!次の更新が楽しみです!!更新頑張って下さい!!応援しています!!q(*・ω・*)pファイト! (2021年8月25日 21時) (レス) id: 232f9db865 (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - パラさん» コメントありがとうございます!長らく更新しておらず申し訳ありません!これからもよろしくお願いします! (2021年7月6日 18時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
パラ - 最近セーラームーンハマってて小説に悩んでたんですけどランさんの小説めっちゃ好きです!更新頑張ってください!応援してます! (2021年6月23日 15時) (レス) id: 76759c51ff (このIDを非表示/違反報告)
ラン(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2021年4月4日 3時) (レス) id: 72cfa00c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラン | 作成日時:2020年7月13日 21時