愛[美少女戦士セーラームーン]IV

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「くる」



小さく呟かれた声はAが放ったもので

その言葉を合図に皆が変身を始めた。



「何か見えたの？」



不安そうなセーラーネプチューンの声。


不安なのは敵に対してじゃなくて、Aの体調や、よどみに入ってことによる負担。



「可哀想な…気持ちだった。

辛くて、痛くて苦しくて泣いてたの。助けてあげなきゃ」



きっと、敵の感情なのだろうそれは

あまりにも、敵とは言い難い感情で、言葉に詰まった。


その痛みや、苦しさが、敵を、闇としてまったのかな。



「ぱぱ、ここはもう、げんじつじゃない。

私達。迷い込んでるよ」



Aの言葉に、みんなの体に緊張が走った。


いつの間にか、現実ではないよどみに引き込まれていた…？



「みんなが近くに来てくれてたから、簡単に戻ってこられたの」



Aの言葉になるほどと理解する。


よどみに入っていたAを心配しながら、私達もあの空気のよどみの中に入り込んでいたのね。


どうする？と、外部太陽系四戦が目を合わせて会話をする。


きっと、考えていることは同じ。



「グループに分かれよう。できるだけ効率のいい三人組くらいになって回ってみよう」



効率のいい三人組、その言葉に反応して

冷静に分析してグループ分けを考え始めたセーラーマーキュリー。


私は、ちびムーンとジュピターと行動することになって、

Aは、ウラヌスとマーキュリー、セーラームーンと行くことになった。






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