構いたい side kwkm ページ10
福良さんにどう接していいか分からず、けんと遊び始めたものの、福良さんの方を見ると渋い顔をしていた。
まるで猫が拗ねているみたいだ。
「大きな猫と小さな猫が居る…。」
『川上、なんか言った？？』
「あ、いや別に何も言ってないです。」
良かった…聞こえてなくて。
本当は、福良さんと映画を見たりして過ごす予定だったが、けんが来たからな…。
はぁ、福良さんとイチャつきたい。
考え事をしていると、けんが足を突いてきた。
「ごめんな、けん。今遊んでやるからな。｣
手に持っていた猫じゃらしを再び揺らすと、けんは嬉しそうに遊びだした。
────数分後。
『…ごめん川上。ちょっと寝室貸して。』
｢…良いですけど、何でですか？｣
『いや、仕事したいから集中したいんだよね。』
俺と居るのに仕事するのか…。
「っ…そうですか、じゃあどうぞ。」
『…あ、それと俺がいいって言うまで部屋に入ってこないでね。お願い』
｢分かりました…。｣
お願いって言われたら、部屋に入れない…。
本当は1人にしたくない。
構ってあげたい。
久しぶりのお泊まりだから、色々話とかしたい。
本当は今思った事を言いたかった。
だが、俺はグッと抑えた。
本音を言ったところで、福良さんを困らせるだけだ。
けんが、寂しそうに見つめてきた。
「俺もだよ。おいで、けん。｣
頭を撫でてやると、けんは目を細めた。
「おっし、けん。遊ぶぞ。」
自分の気持ちを一旦忘れるために、けんと一生懸命に遊んだ。
──────
｢けんは元気がいいな(笑)。この動きについてこれるか？｣
そう言って猫じゃらしを上下に振ると、けんは伸び縮みして遊んでいた。
「おぉ、けん凄いな…。竹内には勿体ない猫だな(笑)」
けんと遊ぶのに夢中で、あっという間に時間が過ぎた──
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来福(プロフ) - ほくさん、コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(*´ω｀*)これからも頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします！ (2021年11月9日 23時) (
レス) id: 3e41cb4299 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - とても面白いです！応援してます！ (2021年11月9日 16時) (レス) id: 6f51873a52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：来福 | 作成日時：2021年10月22日 18時
