良かったですね side kwkm ページ16
────何だろう…すっごく気持ちいい。
頭撫でられてるのかな…
目をゆっくり開けると、俺の頭を優しく撫でている福良さんが居た。
そうだ…確か寝る前に、福良さんに居て欲しいって言われたんだったっけ。
「ふくらさん、おはようございます…。」
『おはよう、川上。起こしちゃったね、ごめん。』
いつ福良さん起きたんだろ…。
「いや……だいじょうぶ、です。」
…あぁ、目元を腫らして。
っ、俺のせいか…。
『眠いならまだ寝てたら？…って言っても、もう夜だけどね(笑)。』
外を見ると、確かに寝室に入る前より暗くなっていた。
もう一眠りしたら、きっと朝になってしまうだろう。
そんなのは嫌だ。
「いやです、起きます。」
だってもう、寂しい思いをさせないって決めたから。
『そっか。はぁ…お腹空いたなぁ。』
確かに…。
「遅い時間ですけど、ご飯食べますか。」
『そうしよ〜』
ご飯の準備をする為に、起き上がろうとしたら、頭上に気配を感じた。
視線を上にやるとそこには、けんが寝ていた。
しかも、福良さんが寝ていた頭上で。
会話の流れからきっと気づいていないだろう。
でも、頭上で寝ているという事は、それなりに警戒心が解けてきたと言う証拠だと思い、部屋から出る福良さんに声を掛けた。
「見てください、福良さん。」
けんのほうに視線を向けた。
『あれ、いつ入ってきたんだろうね？』
「俺がドアを開けっ放しにしてたんで、寝ている間に入ったんだと思います。」
『なるほどねぇ…。…けん君、懐いてくれないかなぁ。』
けんの警戒心が解けてきていることを言わないと。
「どうでしょう…。けど、福良さんの頭上で寝てたんで、警戒心は解けてるんじゃないですか？」
確信は無い為、曖昧に言った。
『そうだといいなぁ(笑)。』
福良さんはそう言うと、部屋から出て遅い夕飯の支度を始めた。
俺も後を追うように出た。
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来福(プロフ) - ほくさん、コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(*´ω｀*)これからも頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします！ (2021年11月9日 23時) (
レス) id: 3e41cb4299 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - とても面白いです！応援してます！ (2021年11月9日 16時) (レス) id: 6f51873a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来福 | 作成日時：2021年10月22日 18時
