仲直り side fkr ページ15
取り敢えず、身体を起こした。
(どれくらい寝てたんだろ…。)
隣を見ると、大きな猫が寝ていた。
(寝顔可愛いなぁ。)
寝顔が可愛くて、つい寝ている猫の頭を撫でてしまった。
(起きちゃうかな…？)
案の定、猫は起きてしまった。
『ふくらさん、おはようございます…。』
「おはよう、川上。起こしちゃったね、ごめん。」
『いや……だいじょうぶ、です。』
(寝起きだから、あんまり呂律回ってないなぁ)
「眠いならまだ寝てたら？…って言っても、もう夜だけどね(笑)。」
『いやです、起きます。』
(あっ、意識覚醒したのかな？)
「そっか。はぁ…お腹空いたなぁ。」
『遅い時間ですけど、ご飯食べますか。』
「そうしよ〜」
遅い夕飯を食べる為に、部屋から出ようとしたら川上に、声を掛けられた。
『見てください、福良さん。』
川上の視線の方向を見ると、けん君が枕の上で、すやすやと寝ていた。
「あれ、いつ入ってきたんだろうね？」
『俺がドアを開けっ放しにしてたんで、寝ている間に入ったんだと思います。』
「なるほどねぇ…。…けん君、懐いてくれないかなぁ。」
『どうでしょう…。けど、福良さんの頭上で寝てたんで、警戒心は解けてるんじゃないですか？』
「そうだといいなぁ(笑)。」
けん君は、まだ寝ていたので、川上と軽く夕飯を食べ、映画を観ていた。
映画はミステリー系で、暗号の解読が出てくる度に、頭の中ですぐ解いたり、次の展開を読んだりして、楽しんでいた。
次の展開を読んでいると、ふと太腿の上に重さを感じた。
太腿を見ると、けん君が座っていた。
…恐る恐るけん君の頭を撫でると、喉を鳴らして嬉しそうに目を細めた。
「川上、けん君が懐いてくれたよ！」
『良かったですね、福良さん。』
「うん！本当に、よ、かっ、た。」
けん君が懐いてくれた嬉しさで、俺は泣いていた。
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来福(プロフ) - ほくさん、コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(*´ω｀*)これからも頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします！ (2021年11月9日 23時) (
レス) id: 3e41cb4299 (このIDを非表示/違反報告)
ほく - とても面白いです！応援してます！ (2021年11月9日 16時) (レス) id: 6f51873a52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来福 | 作成日時：2021年10月22日 18時
