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誘い ページ32

食事が終わり一段落着いた頃


「息子達、Aにあれを」


大きな男の一言で沢山の人が動き始めます



少し時間が経つと目の前に綺麗にラッピングを施した箱やら袋が置かれます


「これは俺たちからの誕生日プレゼントだよぃ」


「プレ…ゼント?」



数時間前に知り合った人達からこんなに多くの物を貰うのには、流石の女の子も少し遠慮をしてしまいます


「気にするな、A

お前の兄達からのプレゼントだと思えばいい」



兄、その聞き慣れない言葉に少し頬を赤らめて女の子はプレゼントを受け取ります



プレゼントはぬいぐるみであったり、ブレスレットやネックレス、髪飾りに綺麗な服


とても裕福と言えない暮らしの女の子には宝物でした



最後に開けた小包


それは変な渦が巻いてある果実のようなものでした


「あの…これはなんですか?」



大きい男に訪ねます



「それか?

それは…そうだな




A、この船に乗るつもりは無いか?」




「この船に…?」


急な誘いにビックリする女の子


「あァ、そうだ


一緒に海へ出てみねぇか?」




母が入院して誕生日を祝ってもらえなかった女の子

そんな寂しさの中、温かくて美味しい料理や心のこもったプレゼントを与えてくれた海賊達

女の子はその誘いをもちろん応えたいと思います


ですがまだ入院をしている母


いつ命を手放すか分からない母


女手一つでここまで育ててくれた母



途中から女の子の頭には母のことしかありませんでした



『それは、とても嬉しいお誘いです…


けど…ごめんなさい


今はまだ、一緒にはいけません』




「そうか…」



少し残念そうな顔をする大きな男



「仕方ねぇよい


心残りでもあるんだろう?


俺達は海の上で待ってる


来る気があるなら来い



それと、俺達はもう家族だよぃ」



少し涙ぐんでいる女の子



「っ、ありがとうございます」




様々な気持ちを言葉に表した女の子は船を降り家へ帰りました






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「オヤジ…Aはもういいのかよぃ」



「…出航は明日の夜だ、息子達!!!」




大きな男…白ひげはマルコの言葉を交わすようにして声を上げた

アーシャ→←久しい



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(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2019年9月11日 19時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです!!更新楽しみにしています!頑張ってくださ〜い! (2018年9月18日 1時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
いさ - エースめちゃかっこいいです!!!そして小説面白いです!そしてそして続きがすごく気になります!がんばってください! (2018年9月13日 22時) (レス) id: f49f96fb1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚味のたこ焼き | 作成日時:2018年9月8日 4時

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