火拳くん ページ4
朝、船の上が騒がしい
『なんでこんな盛り上がってんの…？』
「ジンベエ」ってたまーに聞こえるけど、
ジンベエなんかしたの…
とかいう疑問はお腹の音に掻き消される
あー、腹減った
食堂はいつものように人でいっぱい
『サッチー、朝飯ちょうだい』
「おぉ、A起きてきたか！」
そう言いながらサッチは美味しそうなご飯が乗っているトレーを渡してくる
『そーいや、みんな騒がしいけどなんかあったの？』
トレーを受け取ってサッチにそう聞くが、厨房から呼ばれているらしく返事は曖昧にされた
席…どっか空いてないかな…
おっ、マルコの横空いてるじゃん
『マルコはよー』
「ようやく起きてきたのかよぃ」
パンを片手に持ったマルコが私を横目に見る
『別に遅くはないでしょ
ねー、みんなどうしてこんなに騒がしいわけ？』
少し反抗すればいきなり本題
だって前置きとか喋ることないし
「オヤジに喧嘩ふっかけてくるやつがいるんだよぃ」
喧嘩…？またなんで…それにジンベエに関係してる意味がわからない
それを口にする前にマルコが喋る
「そいつをジンベエがいま相手にしてるって情報があるんだよぃ」
「へー、それでジンベエが…
まあ数時間で死ぬだろ」
ジンベエとは幼い頃から対局してる私が言うんだから間違いない
ジンベエは強い
私は2年前から勝てるようになってきたけど
「いや、もう2日やってるって話だ」
前の席に座ったイゾウ
いやー、今日も我が兄ながら美しい…
って、
『2日！？！？！？』
「驚き過ぎだ」
すかさずイゾウのツッコミが入るが
そんなこと気にできないほどのビッグニュース
「火拳のエース、億超ルーキーだとよ」
『ふーん、オヤジを倒すってことは海賊王になりたいわけね』
まあ海賊王になるのはオヤジ以外ありえないけど
『その……なんだっけ』
「火拳のエースだよぃ」
『あぁ、その人
で、火拳くんがジンベエに勝ったら凄くない！？』
少し声を大きくして声に出す
しかし周りの兄弟はみんな笑ってる
ま、そうだよね
いくら勢いのいいルーキーだとしても実力は月とスッポン
勝てる勝算はゼロに近い
『とりあえずジンベエの報告待ち、か…』
朝飯を食べ終え外に出て大きく深呼吸をする
さて、一日の始まりだ
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柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2019年9月11日 19時) (
レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 面白いです！！更新楽しみにしています！頑張ってくださ〜い！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 671a807c78 (このIDを非表示/違反報告)
いさ - エースめちゃかっこいいです！！！そして小説面白いです！そしてそして続きがすごく気になります！がんばってください！ (2018年9月13日 22時) (レス) id: f49f96fb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚味のたこ焼き | 作成日時：2018年9月8日 4時
