-隠し事- ページ30
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「ああ〜、めっちゃねみー……」
『な、何ですかその声……』
盛大なあくびと共に、老化を疑うような声を発したセンラさん。
出しっぱなしのこたつに並んで寝転んで、もうこれ以上に無い程の平和な昼下がり。
カーテンから差し込む日光が本当に暖かい。
「もう駄目だあ〜寝る〜…」
『え、夜寝れなくなりますよ？』
「いやいや、赤ちゃんじゃないんやから〜」
うつらうつらしているセンラさんはちょっと可愛い。
かくいう私もやっぱり眠くて、頭がそこまで働かない。
「あ、Aは寝ちゃ駄目やで」
『ええ、何でですか…？』
「風邪ひくからやろ」
さも当たり前のように言われた。
センラさんの思考がイケメンすぎて、不覚にもどきっとしてしまう。
嬉しいなあ〜
「ま、何でこたつに入ってると風邪ひくか、知らんけどな」
『いや、何ですかそれ』
「A知っとる？」
『知らないです…』
「ええ〜気になるな〜」
さっきまでの眠気はどこへやら。
まるで子供のように考えている。
スマホで調べたらどうですか、と言うと、
「いやいや、それはつまらんやん〜」
『こ、こだわりますね…。何か楽しい事でもあるんですか？』
「そりゃ、Aとだらだらするのが楽しいに決まってるやん」
ほらもうこうやって、さらっとかっこいい事言ってくれるんですよ。
嬉しくて、我慢しても口角が上がってしまう。
ついでに耳まで赤くなっているのが分かる。
「んふ。幸せーって顔やな」
『……ばれた…』
「当たり前やろ。余裕のよっちゃんだわ」
何もかも見破られて、恥ずかしさのあまりうつむく。
絶対、今顔赤い。何なら首まで赤いよ。
「んふふ。好き。Aは？」
『好き、です…から、もう見ないで下さい…』
「んん〜可愛すぎかお前〜！」
こたつの布団に顔を埋めて隠そうとしたけど、一瞬ではがされてしまった。
その途端、センラさんの顔が目の前にあって。
「ん……んん…」
『…んっ……ぅ……』
それはそれは甘く、安心する口づけだった。
顔を離すと、火照った顔を見られて恥ずかしさが増す。
『…見ないでって言ったのに……』
「ふはっ、ごめんって。
まあ、隠してもどうせ俺、分かっちゃうんやけどな？」
彼に隠し事は、無駄のようです。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年9月17日 1時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
七つ子(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» 良かったです…！リクエスト、いつでも大丈夫ですよ！ありがとうございます…！ (2019年7月17日 18時) (レス) id: e81a79aa4e (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - 最高でした、、、！！またリクエストしてもよろしいでしょうか？？ (2019年7月17日 17時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
七つ子(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» コメント、リクエストありがとうございます。嬉しいかぎりです！是非とも書かせて頂きます！ (2019年7月1日 12時) (レス) id: e81a79aa4e (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - リクエストしても大丈夫でしょうか？？センラさんが惚れたところから告白したところまでをお願いします！！ (2019年6月30日 22時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七つ子 | 作成日時：2019年3月25日 23時
