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-抱き枕- ページ18

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「A〜ただいまぁ〜」


『あっ、お帰りなさい!』



センラさんに、体重をかけて抱き締められて、少しふらつく。

連日のライブに加え、日々の仕事。

そりゃあ疲れるに決まっている。



『お疲れ様です。一応ご飯作っておきましたけど…』


「んー、ごめん…。今日はもう寝たい…」


『大丈夫ですよ!ゆっくり休んでください…!』



そう言って、体を離そうとするが、センラさんに再び抱き寄せられてしまった。



『え…、センラさん、疲れてるんですよね…?』


「んー、もうちょっとだけ……」



そして、私の肩に顔をうずめるセンラさん。

最近甘えてくるの多いな…

やっぱり疲れてるんだろうな…

可愛いのはいいんだけど、無理はしすぎないで欲しい。



『…スーツ、シワになりますよ』


「…着替えてくるわ」



やっと、名残惜しそうだが体を離してくれた。

相当疲れが溜まっているようだが、大丈夫なのだろうか……

まぁ、私の何十倍も体力のあるセンラさんのことだ。

心配しすぎるのも、失礼だろう。


先にベッドに入ってしばらくすると。



「お待たせしました〜…」


『本当にお疲れ様です…。ゆっくり休んでください!』



後からセンラさんが私の横に入ってくる。

今日はさすがに、しっかりと寝てもらいたいものだ。


そんな私の思いも露知らず、センラさんはまたもや私を抱き締めてきた。



『センラさん…?今日は早く寝ますよ』


「わかってるわ。抱き枕くらいええやん。俺専用やぞ」



さらにぎゅっと力を強くされる。

どこにそんな元気が残ってるんだ…

しかもさらっとイケメンなこと言ったぞ。



「A、おやすみ…」


『おやすみなさい、センラさん』



2人とも、目を閉じる。

静かになったからか、センラさんの胸の音がよく聞こえてきた。

静かで、すごく安心する音。

こんなに近いのに鼓動が速くないあたり、大人だなぁと思ってしまう。


しばらくして、安定した呼吸が聞こえてくる。

いつもは私の方が早く寝てしまうのに…

かなり疲れていたんだろう。


見上げると、センラさんの綺麗な寝顔が。

少しあどけなさがあって、かわいらしい。

普段の色気たっぷりのセンラさんとは全く違う表情。


ねぎらいの意味を込めて、唇にキスをした。


触れるだけなので、起きないだろう。

そして私も、眠りについた。


センラさんの耳が赤いことに、気づかないまま。




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設定タグ:センラ , 浦島坂田船 , 短編集
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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年9月17日 1時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
七つ子(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» 良かったです…!リクエスト、いつでも大丈夫ですよ!ありがとうございます…! (2019年7月17日 18時) (レス) id: e81a79aa4e (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - 最高でした、、、!!またリクエストしてもよろしいでしょうか?? (2019年7月17日 17時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
七つ子(プロフ) - 雨上がりのcrewさん» コメント、リクエストありがとうございます。嬉しいかぎりです!是非とも書かせて頂きます! (2019年7月1日 12時) (レス) id: e81a79aa4e (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - リクエストしても大丈夫でしょうか??センラさんが惚れたところから告白したところまでをお願いします!! (2019年6月30日 22時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七つ子 | 作成日時:2019年3月25日 23時

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