100−KH ページ50
KH「ヒョンの嫌がらせなんじゃ?」
「それはない。」
即答。
返事が早すぎて心臓が痛かった。
「ジョンウンはちょっと人とずれてるところがあるけど、作品には誠実に向き合うでしょ?」
ヌナ・・・。そんな事は俺だって知ってるよ。
あまりにヌナがヒョンを信頼してるから、ヒョンに歌って欲しいとか言うからちょっと言ってみただけなのに。
ヒョンの事も理解できていない馬鹿なやつに映ってしまったんじゃないかな・・・。
KH「ヌナ?どうしてヒョンにこだわるの?目の前にも歌手がいるのに。」
「そうだよね。キュヒョンならこの歌詞で歌ってくれた?」
今聞いた歌を頭の中でもう一度流してみた。
ヌナの歌を俺も歌いたい。
だけど頭をよぎった映像は俺が歌う姿じゃなかった。
KH「無理かな。」
ヌナの表情が曇った。
「そっか。自分ではいい出来だと思ってたんだけどな。」
KH「そういう事じゃなくて。これは俺が歌う歌じゃないってこと。やっぱりヒョンが歌うのがいいと思う。」
ヌナには伝わらないだろうな。
今の俺は絶賛凹み中。
デビュー当時に比べたら歌い方もうまくなったし音域も広がった。
グループの中でNO1だったヒョンに肩を並べていると思っていた。
だけど、俺の頭に映し出されたヒョンの歌う姿はまだまだヒョンには及ばない事を俺に自覚させた。
偉大なヒョンを持ってしまったな。
追いつくのが大変すぎるよ。
KH「ビール2つ追加お願いします。」
少し離れたところにいた店員さんに大声で伝えた。
あ!
店員さんの後ろに今は会いたくない人がいるのを見つけてしまった。
「オッパ!!」
後悔したのも束の間。
俺を見つけて嬉しそうにこっちにやってくる。
「知り合い?」
KH「うん。チャンミンの元カノ。」
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作者名:るんるん | 作成日時:2018年9月25日 7時