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93−CM ページ43

あれから。

キュヒョンから連絡は無い。

俺からもしない。

今までこんなにも連絡を取らなかった事は無かった。


あいつがヌナのところに泊まった日。

あいつがどんな気持ちだったか、どんな思いでキスしたのか、敢えて確認しなくても手に取るように分かる。

どうしてキスすることになったのか・・・気になって気になって仕方ない。

だけどそれよりもヌナがどんな思いであいつを泊めたのか。

そっちの方が知りたかった。



CM「マネヒョン。明日の便キャンセルお願いします。俺、今から行きます。」

「おい!!」

マネヒョンが何か言っていたけど聞こえないふりをして宿舎を出た。

今日行けばヌナに会えるはずだ。


『今から日本に行くことになった。ヌナの家に遊びに行くから。』

それだけ送って飛行機に飛び乗った。

半ば強引に押しかける形になってしまった。




ヌナのマンション。

俺たちの宿舎からほんとに近かった。

部屋番号を押した。

「チャンミンさんですか?どうぞ。」

ヌナの声ではない。
誰だろう。

不審に思いながらもエレベーターで上へあがった。

ドアの前でもう一度チャイムを鳴らした。

ガチャ。


久しぶりのヌナだ!!自然と頬も緩む。

出てきた人をみてすぐに顔を引き締めた。

CM「こんばんは。夜遅くにすみません。」

「わたしは帰りますのでどうぞ。」

やさしい風をまとった女性は俺の横をすり抜けて部屋を出て行った。


あれ?カレーの匂いがする。

「入ってきて〜!!」

靴を揃えていたら中からヌナの声がした。

「カレー食べるでしょ?」

すでにお皿に盛りつけられている。

俺の返答は聞くつもりもないみたい。

ライブ前で体重管理中だなんてとても言えなかった。

CM「ヌナが作ったの?」

「もちろん。」

CM「美味しくなかったら食べませんよ?」

久しぶり!!とか挨拶もなし。

急に来た理由も聞かれない。

ただカレーの前に座らされた。

カレーの皿に添えられた手。

触れたくなる衝動を抑えてスプーンに手を伸ばした。

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作者名:るんるん | 作成日時:2018年9月25日 7時

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