84−CM ページ34
キュヒョンが朝帰りをしたと知ってからヌナに連絡できずにいた。
気になって気になって仕方がない。
傷心のあいつに直接聞くことも出来ない。
何もなかったはずだ。
だけど・・・もやもやする。
熱めのシャワーを浴びてビールを飲んでみる。
やっぱり駄目だ。
ヌナ・・・。
スマホを手に取ってメッセージを送ろうか悩んでいた。
YH「チャンミン。これ見た?」
部屋からヒョンが出てきておもむろに自分のスマホを俺に見せてきた。
CM「!!!。これってヌナ?」
YH「やっぱりそう思う?」
ヒョンに見せられた動画にはイェソンヒョンの歌う姿が。
そしてピアノを弾いている女性はヌナだ。
嫉妬。
今の俺の気持ちを表すのならこの言葉がぴったりだろう。
二人の呼吸がぴったりと重なって幸せそうに音楽を奏でている。
・・・。
俺には無理だ。
そう思うと余計に妬ましくなってくる。
CM「もしもしマネヒョン?明日どこかでボイトレの時間取れませんか?お願いします。」
ふぅ。
最近レッスンを受ける時間を取っていなかったからちょうどいい。
俺の闘争心に火がついた。
YH「明日はそんな時間ないだろ?無理せずに出来る時にやればいいじゃないか?」
ヒョンをキッとにらんだ。
そんな悠長な事は言っていられない。
俺の気持ちなんて分かってないヒョンが口を挟んでくる。
YH「体を壊したら元も子もないだろ?ツアー前なんだぞ?」
CM「自分の事は誰よりも分かっているつもりです。迷惑はかけませんから。」
部屋に戻ってメッセージを送った。
『ピアノ弾いてる動画見た。俺もヌナのピアノで歌わせて。』
待てども待てども既読にならない。
今、どこにいる?
今、誰といる?
送ろうとしたメッセージを消したり打ち込んだり。
聞きたいけど聞けるはずもない。
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作者名:るんるん | 作成日時:2018年9月25日 7時