いつの日にか-second (ページ26)

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７６－ＨＣページ26

ＨＣ「なぁお前、チャミナはどこまで知ってるんだ？」

ＫＨ「急になんですか？」

こういうことは早く知らせておくべきだ。

楽屋に戻ってすぐに電話をかけた。

あとあと厄介な事になるのはごめんだ。

ＨＣ「Aさんの事だよ。お前が好きだって知ってるんだろ？この間の朝帰りもそうだったのか？」

ＫＨ「・・・」

ＨＣ「さっき、朝帰りした話をしてしまったんだ。てっきり二人で飲んでたんだと思ってたからさ。けどチャミナがあまりに動揺するから。お前、Aさんのところに行ったんだろ？」

ＫＨ「ヒョン。あいつどんな顔でした？」

かすかに震える息づかいが聞こえて来た。

泣いてるのか？
・・・
いや、笑ってるんだ。

不安感が俺を一気に支配した。

キュヒョンが壊れてしまいそうな、知らない人になってしまいそうなそんな不安。

ＫＨ「あいつもヌナが好きなんですよ。ヒョンありがとうございます。」

出番を呼びに来たスタッフにせかされて電話を途中で切る事になってしまった。

本番中もキュヒョンの言葉が気になっていた。

二人ともAさんが好きでお互いがその事を知っている。

で、キュヒョンがお泊りしたことを俺がチャンミンに話してしまったって事か。

それにしてもなんでキュヒョンはありがとうございますなんて言ったんだ？

考えてもさっぱり分からない。

心ここにあらずの収録を終えて控室に戻ったら意外な奴からメッセージが届いていた。

ＳＭ『ヒョン。キュヒョンの事で話したい事があるんだ。』

グループでのメッセージでもあまり入ってこないこいつがわざわざ個人的に送って来るなんて。

俺の行きつけの飲み屋に来てもらった。

ＳＭ「いつもこういう店で飲んでるんだ。」

キョロキョロしながら入って来た。

仕事以外で会うなんてむず痒い。

長年の付き合いにはなるけど二人でお酒を飲むなんて初めてだ。

ＳＭ「早速なんだけど。」

こいつも同じ気持ちなんだろう。
ビールが来るとすぐに本題に入った。