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69−KH ページ19

あんなに酔っていたのに昨日の記憶が鮮明に残っている。

俺、自爆。


ヌナ怒ってるんじゃないかな。

醜態をさらした上に、どさくさにまぎれてキスまで。

拒まれない事を祈ったけど撃沈。

突き飛ばされなかった事が奇跡だ。


寝ているヌナに最後の告白をした。

愛してる。

照れくさくて今までなら簡単に言えなかった言葉なのになぜかヌナには素直に言えるんだ。

俺の直感は外れたのかな。

ヌナ以外の人を好きになれる気が全くしないのに。


スマホにヌナの連絡先を表示させる。

削除ボタンを押そうと思ったのに消せない。

今までの会話をスクロールしていた。

俺、相当誘いを断られてる・・・。
日本にいる。今日は忙しい。
理由は様々。

よく頑張ったよ。

今までの俺ならすぐに諦めていた。

それにメッセージでも好きだ愛してるを連発してたんだな。

振り返ってみると自分でも自分が信じられない。

なぁキュヒョン。

最後にするって決めただろ?

いい加減諦めろ。

バクバクする心臓をなだめるように目を閉じた。

早くボタンを押せ。
お前に可能性はないんだ。

RW「あ、ごめん」

後ろを通ったリョウクが俺の腕に当たって通り過ぎて行った。


嘘だろ・・・。

押す気のなかった削除ボタンに指があたっていた。

Aヌナ・・・。


YS「・・・。」

後ろをヒョンが通り過ぎていく気配がした。

最近やたらとヌナと仲が良いヒョン。

何か聞いているかもしれない。

だけどこのヒョンが何かを言うはずはなかった。

いつも通りコーヒーを飲みながらスマホを眺めている。

ヒョンを見ただけでヌナを想像してしまうなんて、俺の気持ちはいつになったらヌナから離れられるんだろうか。

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作者名:るんるん | 作成日時:2018年9月25日 7時

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