いつの日にか-second (ページ17)

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最近は帰宅が遅くなることが多い。

グループのパーティにも顔をだし、残りわずかな作詞家としての仕事にも思いを込める。

「気を付けて帰って下さいね。」
秘書兼運転手の近藤さんにもこんな遅くまで働かせて申し訳ない。

エントランスに入るとエレベーターホールの前に人影。

こんな時間に何してるんだろう？
明らかに不審者。

管理会社は気付いてないの？

通報しようか知らないフリをしてさっと通り過ぎようか。

ＫＨ「ヌナ！！」

「ひゃっ！！」
思わずびっくりして声が出てしまった。

足元もおぼつかない千鳥足で近づいてきた。

ＫＨ「ヌナに話があって待ってたんだ。」

お酒臭い・・・。

「相当飲んだんでしょ。明日仕事大丈夫なの？」

ＫＨ「大丈夫。俺はアルコールには強いんだから。」

強いかどうかは置いておいて完全に酔っ払い。

声が大きすぎる。

誰かに通報されたら大変。

エントランスから外に連れて行こうとしたら腕をはらいのけられた。

ＫＨ「話があるって言っただろ？」

「自分の事をもっと理解しないとだめじゃない。こんなになるまで飲んだらダメでしょ。」

ＫＨ「酔わないとやってられない事だってあるんだよ。」

更に大きくなる声。

仕方ない。

部屋に連れて行くことにした。

エレベーターに乗せるとすぐに座り込んでしまった。

「キュヒョン、ここで寝たらダメだよ。」

ＫＨ「ヌナ。」

立ち上がらせようと腕をつかんだらそのまま腕を引っ張られてキュヒョンの方へ体を引き寄せられた。

重なる唇からはアルコールの余韻に交じって愛が伝わってきていた。

目からはこぼれそうな涙。

深く発展しそうなキスを拒んでキュヒョンから離れた。

ふわっと笑ってエレベーターの床に座りなおした。

ＫＨ「ごめん。もう二度としないから。」

そう言って。