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52−YH ページ2

CM「・・・。ふぅ。」

笑顔が戻ったと思ったのに。

天を仰いだと思ったらスマホを見ては俯いて、そして溜息。

これを何度も繰り返している。


CM「何か用ですか?」

俺が見ている事に気付いたチャンミンが不満そうに話しかけてきた。

YH「何か悩み事でもあるのかなと思ってさ。」

CM「別に。」

そんな訳ないじゃん。
苦笑。

こっちまで気分が塞いでしまいそうだよ。

大体の察しはついている。

きっとAヌナが日本に行って一向に戻ってこないから。



YH『ヌナ。まだ日本なの?いつ戻って来る予定?』

『あと2週間くらいは戻れそうにない。思ってた以上に予定がはかどらなくて。』

YH『俺たち来週から新曲のPV撮りで日本なんだ。会えない?』

『どうかなぁ。また日本に着いたら連絡して?』

はっきりした返事はもらえなかった。




マネ「なぁユノ。Aさんさぁ、仕事辞めるって聞いてる?」

YH「いえ。聞いてない。」

ちらっとチャンミンの方を見た。

俺たちの会話には気付いていないらしい。

マネ「うちの事務所からのじゃないんだけど、依頼が全部断られてるらしくて噂では引退じゃないかって。」

ヌナの事だからよく考えて仕事を選んでセーブしているのかもしれない。

納得のいくものを作りたいヌナだから。

だからって全部断ることはなさそうだけど・・・。

マネ「お前たちの歌もまた頼みたかったのにな。」

マネの中ではもう引退する事になっているらしい。


日本で一緒にデートした日の事を思い出した。

自分をまっすぐに見てくれる人が周りにいない。
そう言っていたヌナ。


YH『やっぱり会いたいからどうしても時間作って。』

俺はヌナに会わないといけない。

チャンミンの為じゃなくてヌナの為に。

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作者名:るんるん | 作成日時:2018年9月25日 7時

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