LAST3 ページ15
久しぶりに座るキュヒョンの助手席。
離れていた分、まだ少しぎこちなさが残っている。
ＫＨ「昼ごはんは食べた？」
「うん。病院食。」
ＫＨ「で、家どこ？」
そうだった。
まだ詳しい話は何も出来ていなかった。
「とりあえずチャンミンの家に向かって。」
ＫＨ「え？何であいつの？」
「家、すぐ近くだから。」
ＫＨ「なぁA？チャンミンとは何回位会ってた？」
そんな事はっきり聞かれるとは思ってもみなかった。
でもキュヒョンらしい。
真面目に話してるキュヒョンには申し訳ないけど、やきもちを焼いてくれる事に喜びを感じてしまう。
「う〜ん。数えてないから分からないよ。」
ＫＨ「そうか。」
それっきり口を開かなくなった。
ちらっと運転席を見ると唇を突き出して何やらもそもそ言っている。
「ねぇキュヒョン？わたし、チャンミンの事大好きだよ？だけどそれはキュヒョンがチャンミンの事大好きだって思う気持ちと同じ。わたしが愛してるのはキュヒョンだけだから。」
今までなかなか口に出来なかった気持ちを言葉にした。
ＫＨ「げほっ。」
何も飲んでいないのに急にむせだした。
ＫＨ「何で急にそんな事？」
「ソウルに来たら、これだけははっきり伝えておこうと思ってたんだ。」
これからは後悔しないように生きていきたい。
自分の気持ちに正直に。
今度はしっかりとキュヒョンの横顔を見つめた。
さっきまでとがっていた口は元に戻っていた。
見つめられている事に気付いたキュヒョンがチラッと視線をくれる。
ＫＨ「見つめすぎ。」
「今度いつ会えるか分からないから目に焼き付けとこうと思って。」
ＫＨ「えっ！？どういう事？」
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作者名：るんるん | 作成日時：2018年2月15日 8時
