Ｏｕｒｄｉｓｔａｎｃｅ第3章 (ページ13)

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対面ページ13

キュヒョンが病室に入って来てベッドの傍のいすに少し猫背気味に座った。

話聞いてきたのかな？

ＫＨ「何から話せばいいのか・・・。大丈夫？なんで病院に？」

「うん。ちょっと調子悪くて。」

久しぶりすぎてすごくぎこちない。

どこを見て話せばいいのか意識してしまう。

ＫＨ「話してても平気？」

やさしい口調。

大好きなキュヒョンの声。

ＫＨ「今日、来てくれてありがとう。俺の気持ち伝わった？」

「歌ってくれてありがとう。嬉しかったよ。」

ＫＨ「勝手な話だけど、俺にとって歌は命なんだ。だけどAとも一緒にいたい。どっちかを選ぶなんて無理なんだ。俺は両方手に入れたい。Aの寂しさや辛さも包めるような男になるから。だから・・・俺とまた付き合ってほしい。」

そっと、恐る恐る、キュヒョンの手に触れた。

どんな反応をするんだろう。

喜んでくれるのかな？

「わたしは・・・」

どうしよう。

キュヒョンの大きな瞳がわたしだけを見ている。

「わたしは、付き合うんじゃなくて結婚したい。」

ＫＨ「・・・！？」

キュヒョンの口がポカンと開いたと思ったらすぐに表情がこわばった。

ＫＨ「結婚？」

「うん。困ってるよね・・・。」

キュヒョンの事だから今いろんなことを考えてると思う。

ＫＨ「もしかして、ここって・・・。」

触れていたキュヒョンの手をわたしのお腹に乗せた。

「赤ちゃんができたの。」

ＫＨ「俺の？」

「当たり前でしょ？」

ＫＨ「俺・・・頑張るよ。二人を幸せにしてみせる。」

懐かしい大好きな香りに抱きしめられた。