帰国 ページ10
2か月間、お互いが何度も心にしまってきた言葉だろう。
会いたい。
声をききたい。
そばにいたい。
言い出したらキリがなくて、その言葉がお互いの負担になるって分かっていたから。
せっかく会えたのに・・・
キュヒョンは気付いてるかな。
キュヒョンからもらったネックレスをしてること。
どんな気持ちで会いに来たのか。
今どんな気持ちでいるのか。
キュヒョンは今どんな気持ちでいるんだろう。
もしかして朝まで一緒にいられるのかも。
キュヒョンがホテルに来るって連絡をくれたときはそう思った。
KH「今日は帰るよ。お互いゆっくり考えよう。」
キュヒョン・・・
声になりそうでならなかった。
部屋を出て行くキュヒョンを引き留められなかった。
わたしの大好きな少し猫背の大きな背中が見えなくなった。
自分でも分かっている。こういうところが恋愛に向いていないって。
考えたことが無い訳ない。
いつも頭の片隅にある。
わたしが韓国に住めれば・・・
だけど現実を考えると到底無理。
就職難な韓国で職をみつけられる?
生活していける?
キュヒョンに頼って生活するの?
そんな事絶対に嫌だ。
出国ロビー。
キュヒョンから連絡は無い。
「おい!魂ぬけてるぞ!!」
後ろから腕をつかまれた。
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作者名:るんるん | 作成日時:2017年2月10日 18時