Ｏｕｒｄｉｓｔａｎｃｅ (ページ30)

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親友ーＣＭページ30

帰国してすぐ連絡がきた。

『今日遅くなるかもだけど、宿舎行くわ。』

話の内容は分かっている。

どうせAの事だ。

ドラマの撮影で忙しいはずなのに約束通りキュヒョンが来た。

ＫＨ「よ！久しぶり。」
ＣＭ「おう。」

こいつとは本当に親友だなと思う。

ふざけた話、仕事の話、将来の夢、悩み事。
なんでも本音で話せた。

沈黙が続いても嫌じゃない。

いつものように時々話をしながらワインを飲んでいた。

ＫＨ「チャンミンってAの事どう思ってる？」

思いもしない方向から話を振ってきた。

てっきり、Aに会いすぎ、家に行きすぎ、何て事をねちねち言われると思っていた。

ＣＭ「質問の意味が分からない。」

ふっと苦笑いしながらキュヒョンは言った。

ＫＨ「お前、Aの事好きなんじゃないかと思って。」

ＣＭ「ありえないね！」

即答だった。

俺がAを好き？
キュヒョンの彼女なのに？

確かにAとは気が合う。

だけどそれは友達として。

万が一、俺がAを好きだったら？
俺たちの関係はどうなるんだ？

ＫＨ「そう？」
納得してない表情のままワインを一口飲む。

ＫＨ「無自覚か・・・。」

キュヒョンが何か言ったけど、何て言ったか分からなかった。

ＫＨ「来月Aに会いに日本に行ってくる。１００日記念だし。」

ＣＭ「そっか。」

飲んでるグラスが空いたら明日も撮影で早いからって帰って行った。
俺はまだ飲み足りないのに。