Ｏｕｒｄｉｓｔａｎｃｅ (ページ25)

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繋がらない電話ページ25

『来週韓国に戻るわ。今日しか会えなさそうだから晩御飯食べさせて？』

休憩時間にスマホをチェックしたらチャンミンからカトクがきていた。

ミノも帰ったし、チャンミンも帰っちゃうんだ・・・

ＯＫの返事をして仕事に戻った。

キュヒョンとは会えないけれど、ミノやチャンミンが会いに来てくれる事でキュヒョンとの繋がりを感じる事ができていた。

閉店前のスーパー。

仕事帰りの女性が足早に買い物をしている。

結婚願望はそんなに強い方ではないけれど結婚を望んでいない訳ではない。
キュヒョンとわたしはどうなるのかな・・・

全く現実味のない思いが頭をよぎった。

買い物を済ませ出口に向かうと見覚えのある人に出会った。

「あ・・・。」

顏を会わせたくない相手だった。

元彼だ。新しい彼女なのか女性と一緒だった。

向こうもわたしに気付いた様で軽く会釈して店を出て行った。

わたしはまた同じ過ちをするところだったんじゃないかな？

彼と別れる事になった時、これからはもっと自分の気持ちを伝えようって思ったのに。

大好きで愛してることを伝えるって。

いてもたってもいられなくなってキュヒョンに電話をした。

急に変だと思われるかもしれないけれど、あいしてるって伝えたかった。

だけど電源が切れていて伝える事は出来なかった。

きっと電話に出れないスケジュールなんだ。

スマホを見ながら歩いていたら人にぶつかってしまった。

「すみません！！」

ＣＭ「あ～！！いったい！！」

顏をあげるともうマンションの前まで来ていて、真顔のチャンミンが立っていた。

ＣＭ「ずっと見てた。このまままっすぐ歩いてきたら絶対俺にぶつかるなって。A、もう暗いのに一回も顏あげずに歩いてきたぞ？」

部屋に入ってからもしばらく歩きスマホの説教をされた。