言えない気持ち ページ18
仕事がひと段落してキュヒョンにメッセージを送った。
『昨日は電話ありがとう。すっかり元気になったよ。話したい事あるしまた電話するね。』
たった今送ったばかりなのに、すぐに既読になった。
KH「A?良かった。元気になって。今電話してて大丈夫?・・・実は報告があって。ドラマの主演が決まったんだ。」
「えっ!!すごい。おめでとう〜。」
KH「Aに一番に伝えたくて。」
そう思っていてくれていた事が素直に嬉しかった。
KH「監督が俺にすごく期待してくれてて、俺しか考えられないから面談なんていらないって感じで。すごくない?・・・で。」
最初のテンションの高さが嘘みたいに声のトーンが落ちた。
何か悪い事を言う時はいっつもそう。
KH「ドラマの収録が始まったらしばらく日本には行けないんだ。しばらくスケジュールが埋まってるしそっちに行けるのはだいぶ先になる。」
そういうことだよね。
キュヒョンの仕事がうまくいくことは嬉しい。
だけど 仕事が順調=わたしとは会えない なんだよ。
「仕方ないよ。」
KH「ごめん。」
「謝らないでよ。仕事なんだし。」
ヒチョルさんは本心を言うのは悪い事じゃない、キュヒョンは受け止めてくれる。
そう言ってくれた。
だけど、この状況で会えないのが辛いなんてわたしにはどうしても言い出せなかった。
今度キュヒョンに会えるのはいつなんだろう・・・
寂しい気持ちを抱えてデスクに戻った。
『鍵ポストに入れたから。無理するなよ。』
チャンミンからの短いカトク。
帰ったんだ・・・当たり前か。
今日は一人でいたくない気分だった。
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作者名:るんるん | 作成日時:2017年2月10日 18時