声 ページ16
スマホの画面を確認した。
キュヒョンから。
KH「熱あるんだって?チャンミンがそっちに行ってくれるから欲しいものとかあったら頼んで。俺は・・・行けないけどゆっくり休んで。また電話するから。」
「うん。ありがとう。」
話したい事はいっぱいあったけど、そう言うのが精一杯。
キュヒョンが電話をくれただけで目に涙が溜まる。
キュヒョンの声。
やさしく包み込むような声。
昨日のだるさが嘘みたいに目が覚めた。
あ!!鍵を閉め忘れた。
急いで玄関に向かおうとしたらソファでチャンミンが寝ていた。
「チャンミン?ここで寝たの?」
CM「あぁ。起きた?調子は?」
「帰ってねって言ったのに・・・風邪うつってない?」
おでこに手をあてて確認してみる。
うん。今のところ大丈夫みたい。
わたしのせいで風邪ひいたなんて事になったら・・・
CM「仕事行くの?今日くらい休んだら?」
朝ごはんの用意をしていたら声をかけられた。
「元気になったし行かないと。今日は会議もあるし。」
何か言いたそうなチャンミン。
CM「俺、まだ出なくて大丈夫なんだけど・・・」
そういうこと・・・
「とりあえず、朝ごはんは一緒に食べて。まとめて片づけたいから。鍵預けるから出る時鍵閉めてポストに入れておいてくれる?」
どうしてチャンミンといると気をつかわなくていいんだろう。
知り合って1年ちょっとなのに、まるで兄妹のような感覚。
おいしそうに朝食を食べたあとまたソファに戻った。
「行ってくるね。昨日は来てくれてありがとう。」
玄関から声をかけた。
CM「おう。」
照れ隠しなのか背中を向けたまま返事をした。
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作者名:るんるん | 作成日時:2017年2月10日 18時