伝言 ページ12
「あ、こんにちは。」
ビックリしすぎてやっと出た言葉。
HC「もっと言う事あるだろ?何でここに?とか、久しぶりですね。元気でしたか?とか。」
キュヒョンの事ばっかり考えすぎていた。
ヒチョルさんと会ったのは偶然?
わたしがここにいるって知ってて来てくれたの?
HC「お前に会うためにわざわざ早めに宿舎出たんだからな。」
ヒチョルさんからキュヒョンが見送りに来れない事、キュヒョンから気を付けて帰るように言付けを頼まれた事を聞いた。
なんで自分で言わないの?
HC「じゃ、俺の用事は済んだから。」
「わざわざありがとうございます。」
言い終わらないうちにヒチョルさんはくるっと向きを変えて手をひらひらさせて去っていった。
お互いゆっくり考えよう。キュヒョンはそう言った。
それって、こういう事なの?
キュヒョン、後ろ向きだよ・・・
冷たい風が吹いた気がした。
キュヒョンが来ないって分かったら急に力が抜けてきた。
近くの椅子に腰かけようとしたら、また腕を引っ張られた。
HC「なぁ。明日時間ある?ペンミ終わったら飯行こうぜ。」
連絡先の書かれたメモをわたしの手に握らせてどこかへ消えてしまった。
明日のペンミの終了時間を検索。
20時か・・・
残業じゃなかったら間に合いそう。
どこへ行くつもりなんだろう?
ヒチョルさんはラーメンが好きだからラーメンかな・・・
そんな事を考えていたらキュヒョンのいない日本へ帰って来ていた。
『日本に着いたよ。明日ヒチョルさんとご飯食べます。』
『無事に着いて良かった。わかった。』
絵文字もハートも飛んでいないメッセージをやり取りした。
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作者名:るんるん | 作成日時:2017年2月10日 18時