出会った意味～kyuhyun～ (ページ34)

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34話ページ34

そろそろ戻らないと。
気付かれないように下を向いて自分の荷物を持った。

「ごめん。今日はこれで帰るね。」それだけ言って個室を出た。

ＣＭ「え、どうしたの？何かあった？」そう言ってくれてるのは分かってるけど振り向けなかった。まだ涙が止まっていなかったから。

ＴＡＸＩを拾うため大通りに出た。
天気予報では晴れだったのに、雨が降っていた。
今のわたしには好都合。雨なのか涙なのか分からなくしてくれるから。

土曜日だからか、急に雨が降ってきたからかＴＡＸＩが捕まらない。

空を見上げる。チェリー。そこにいるの？今泣いてるよね？
そばにいてあげられなくてごめんね。
わたしはまた大事なものを失った。

一台の車が目の前に停まった。
ＣＭ「早く乗って。ずぶぬれだし！！風邪ひくよ。」

動かないわたしを半ば強引に後部座席に押し込み隣に座ったチャンミン。
大きなタオルでわたしを包み込んでくれた。

これ誰の車に乗ってるの？
運転席を見るとキュヒョン。

バックミラー越しにこっちを見てるのが分かって下を向いてしまった。

今見られたくない。瞬間に思った。

背中をおっきな手でさすってくれるチャンミン。

ＣＭ「何があったかわからないけど、泣いたらいいよ。」日本語で言ってくれたチャンミン。

止まりかけた涙がまた溢れ出した。優しさが涙腺を刺激する。