救済40．聞こえないふり、目を逸らす ページ42
「Aちゃん…？あの、よく意味が」
「だ、か、ら、ミキシマックスガンでオーラを貰えば良いんだよ。ほら、キャラバンなら可能でしょ？」
「そうか！僕らが伝説の11人になれば良いんだ！」
最初のターゲットは________織田信長
___________
_________
最強の11人を探しに行くと決めたその日
私は、クロノ・ストーン状態の大介さんと病院にいた
「なんですか？見せたい物って」
何でも、私に見せたい物があるんだとか
横を飛ぶ(？)大介さんは何も言わずに自分の病室に私を入れる
「…そこの引き出しだ」
引き出し？説明を求めても大介さんは何も言わなかった
不思議に思いつつ、言われるままに開けると中にあったのは…
「これって…」
驚き半分、哀しみ半分と言った具合で言葉を失った
入っていたのは1枚の写真
写っているのは大介さん、と
「これが誰かわかるか？」
「…言われなくてもわかりますよ」
一緒に写る女性は随分と若い
その髪は薄紫と桃色を混ぜたような目を惹く色
縁側のような場所に座り、穏やかに微笑んでいる
だが、写真を見て一番人に印象を与えるであろう目は白い布が巻かれている
私は知ってる
この布が盲目を示すのではなく、“見させない”為にあることを
何も言えず、写真を見続ける私に大介さんが傍に飛んできた
「その写真はお前さんが持っとけ」
「……」
「わしが持ってても意味が無い。お前さんが持つべきだ」
この写真はいつ頃のものだろうか
2年前だろうか、3年前だろうか…
ぐるぐるとどうでもいい事が頭の中で回り続ける
そんな状態だが、心は不思議と落ち着いていた
気がつけば、浮かんだ言葉が口をついてこぼれ出ていた
「______過去の欠片を拾っても意味なんかありません」
どんなにどんなに拾い集めたとしても、えるのは悲しみだけ
「でも、貰っておきますね」
それを分かっていても大切にしてしまう私は、
「貰い手が他にいないわけですし」
一番、救いようの無い愚か者なのかもしれない
「…それが良いな」
「さ、行きましょ」
帰りはフェイくんが隣だった
お互い無言だったが現代に着く間際、フェイくんが口を開く
「何かあった？」
「別になんにも」
それだけ言って、目を閉じる
フェイくんは何か言いかけたが、聞こえなかった
______何で、悲しそうなの…
聞こえない、ふりをする
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーワード
たった一度のイレギュラー
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月奏(プロフ) - 英語が嫌い過ぎてやばい人さん» あの2人のコンビは私も好きです。面白さを分かってくれている方がいてくださって良かった…！ (2015年8月16日 17時) (
レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
英語が嫌い過ぎてやばい人 - こんにちは、始めまして！ちょっと前から読ませていただいてます！！主人公ちゃんと剣城との掛け合いが大好きです！更新頑張ってください！！ (2015年8月16日 17時) (レス) id: 2776cb0520 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 芽濃さん» 最近、この作品に対して自信を無くしかけていたのでこのようなコメントが頂けて嬉しいです。頑張りますね！ (2015年8月4日 21時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
芽濃 - 最初から見てきました。文章力が凄いですね…Σ(゜Д゜) 面白すぎて止まりませんw頑張って下さい(*^^*) (2015年8月4日 21時) (レス) id: 75ac9f8af5 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 優美さん» ありがとうございます！文才がまだ発展途上国なのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！ (2015年7月30日 23時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月奏 | 作成日時：2015年7月4日 13時
