救済25．信じただけ ページ27
慌てふためく松風の耳に囁く
「______________」
「！それ本当？」
「あくまでイメージが大事。_____大丈夫、悪いようにはしないから。私を信じてよ」
駆引きで使う言葉。普段なら絶対に言わないが使いどころによっては、最大の効果を発揮する
「よし！」
タイミングを見て一気にセンサーに飛び込む
「おい、何で天馬にやらせた」
「なんだ、心配？」
ちょっとからかっただけなのに剣城は軽く睨む。まあ、分からなくもないけど
私は肩を竦め、センサーを指差す
「あのセンサー、案外簡単でさ規則が分かりやすいの。ほら、見てご覧」
私の言葉に反応したのは剣城じゃなく、フェイくんだった
「その手があったか！」
剣城を盗み見ると、スイスイと避けるその姿に驚きを隠せない様子だった
「だから、松風に言ったよ。______センサーをディフェンスだと思えば、そんなのイージーすぎるって」
相手がセンサーなだけで、見方を変えればドリブルで抜くのとなんら変わらない
むしろ簡単
誰に言うでも無く、神童さんが呟く
「分かっていたのか。天馬なら出来ると」
「違いますよ。彼ならやれると信じた。それだけです」
神童さんの顔は見ていないが驚いているのは何となく分かった
「彼は私を信じた。“だから”私も信じた。おかしいですか？」
「______いや、その通りだ」
「ただ」
心の中で舌うちしながら冷めた目で松風を見る
「やるとは思っていましたが、やらかすとは思っていませんでした」
途端に鳴り響く警報に重ねて、神童さんも苦笑いで言った
「全くだ」
「行こう！」
「誰のせいだと…」
逃げる先には警備ロボット
強行突破は______無理だ
「下がって_______アイス・ローザ！」
凍結した薔薇がロボットに絡みつき、動きを封じ込める
「こっち」
ひとまず避難したものの、警備ロボットが辺りを彷徨いていて動けない
ワンダバが言うには、この道を真っ直ぐ進めば良いらしい。最後にワンダバが何か言いかけたのが気になり、走る傍らタブレットで調べると…
「この部屋…」
伝えようとしたが間に合わず、私が着いた時には分断されていた
「フェイくん、これって」
「バトルしないと出られないみたい」
来客用のシュミレーションゲーム。急いでいるというのに、プログラムは分かってくれるはずも無い
「頑張ってもらうしかないね」
どこか悔しそうにフェイくんが頷いた
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革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーワード
たった一度のイレギュラー
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月奏(プロフ) - 英語が嫌い過ぎてやばい人さん» あの2人のコンビは私も好きです。面白さを分かってくれている方がいてくださって良かった…！ (2015年8月16日 17時) (
レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
英語が嫌い過ぎてやばい人 - こんにちは、始めまして！ちょっと前から読ませていただいてます！！主人公ちゃんと剣城との掛け合いが大好きです！更新頑張ってください！！ (2015年8月16日 17時) (レス) id: 2776cb0520 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 芽濃さん» 最近、この作品に対して自信を無くしかけていたのでこのようなコメントが頂けて嬉しいです。頑張りますね！ (2015年8月4日 21時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
芽濃 - 最初から見てきました。文章力が凄いですね…Σ(゜Д゜) 面白すぎて止まりませんw頑張って下さい(*^^*) (2015年8月4日 21時) (レス) id: 75ac9f8af5 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 優美さん» ありがとうございます！文才がまだ発展途上国なのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！ (2015年7月30日 23時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月奏 | 作成日時：2015年7月4日 13時
