救済24．不可能を可能に ページ26
「あれ？」
「どうしたの、フェイ？」
「セキュリティコードが合ってないんだ。Aちゃん、どう？」
私は黙って首を振る
タブレットの方で試して見たが、結果は同じ。解析には時間がかかりそうだ
「もう一度、ワンダバに…」
「いや、外からのハッキングはあんまりやらない方が良い。他のルートから行こう」
地図を呼び出してそう告げる。出来れば避けたかったが背に腹は変えられない
ダクトを指差す
「気乗りしないけど、あそこしか無い」
「それしか無いね」
フェイくんもこの先の道について知ってるのかノリが悪い
「時間も無いし、行こう」
ダクトに潜り込み、前進を再開
…皆が四つん這いで進む中、一人だけ屈んで通っていたのはスルーした
「ここから先は綱渡りになるけど、準備は良い？」
フェイくんを除くメンバーが訳が分からないと言った表情を見ながら、レバーを引いた
「こ、これって」
「空調用の大穴、だろうね。先に行くにはあのハシゴしか無い」
全員おののいたものの、それで引き返す訳にもいかず何とかハシゴに届いた
「何も無くて良かった。取り敢えずワンダバは後で締めとく」
何やら叫び声がインカムの奥から聞こえたが、気にするものか
ハシゴの先のダクトを抜け、またも見えた扉にフェイくんがセキュリティコードを送る
「開いてくれよ…」
「これでダメだったらワンダバ正座ね」
『ダバッ！？』
が、無事に認証された
良かったね、正座2時間は無しになったよ
複雑な順路を黙って進むと…
「さっすが未来、警備ロボットまでいるとは。腹いせに壊す？」
「その発想を止めろ」
冗談なのに堅物には通じなかった
そこまでする気は無かった。せめて3割
どっちみち見つかると面倒なので静かに通り抜ける
「さて、着いたのは良いけど…どうするの？」
目的地の第3展示室。これまた堅いガードが張られてる
フェイくんがガードシステムを解除したが、
「センサーは別なのか！」
私も操作していたタブレット端末から顔を上げる
「このセンサー、解除出来ないみたい」
ランダムに現れるセンサーを見ていた私はある映像が浮かんだ
…これならいける
それが出来るのは_______
ある人物の肩をポン、と叩く
「ってことで松風」
「俺！？」
適任者は君しかいないんだよ
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーワード
たった一度のイレギュラー
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月奏(プロフ) - 英語が嫌い過ぎてやばい人さん» あの2人のコンビは私も好きです。面白さを分かってくれている方がいてくださって良かった…！ (2015年8月16日 17時) (
レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
英語が嫌い過ぎてやばい人 - こんにちは、始めまして！ちょっと前から読ませていただいてます！！主人公ちゃんと剣城との掛け合いが大好きです！更新頑張ってください！！ (2015年8月16日 17時) (レス) id: 2776cb0520 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 芽濃さん» 最近、この作品に対して自信を無くしかけていたのでこのようなコメントが頂けて嬉しいです。頑張りますね！ (2015年8月4日 21時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
芽濃 - 最初から見てきました。文章力が凄いですね…Σ(゜Д゜) 面白すぎて止まりませんw頑張って下さい(*^^*) (2015年8月4日 21時) (レス) id: 75ac9f8af5 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - 優美さん» ありがとうございます！文才がまだ発展途上国なのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！ (2015年7月30日 23時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月奏 | 作成日時：2015年7月4日 13時
