二人きりのお茶会 ページ26
一度、スイッチが入った太陽は凄かった。勢いが。結局、洗いざらい話しちゃったよ。疲れた
もう昨日のことだけど
「ははっ、大変だったね」
「何その余裕そうな顔神経に障るんだけどというかいつから他人の家でくつろいでるの何で我が物顔なの不法侵入だよ警察呼ぶよ訴える」
「驚くのもわかるけど、句読点つけて話そうよ」
現在地は家
ちょっとフィフスに用があって帰ってきたら、何故かサリューがソファで寝そべってて(家の鍵はちゃんと閉めたのに)「おかえりー」と言われた
何この子怖いんだけど。最初、あまりにもナチュラルに居たからビビった
サリューはそんな私の反応を見て、愉快そうに笑っている
…おかえりって言われたのがちょっと嬉しかっただなんて絶対言うもんか
「人の家で待ちぶせとか止めてくれる？…あ、紅茶と珈琲どっちが良い？ジュースもあるけど」
「一応、もてなすんだ…珈琲で」
「じゃあ、私は紅茶にしよっと」
小さなテーブルに淹れたばかりの珈琲と蒸らしている紅茶を置いて、サリューと向かい合わせに座った
「別に用ってほどのものじゃ無いんだけど、」
「それ飲んだら即刻帰れ」
珈琲を飲みながら答えたサリューを一刀両断した。じゃあ、待ちぶせするな
「今日、エルドラドのオジサン達が君の呼び名を決めたよ」
呼び名？丁度、蒸らし終わった紅茶を淹れながらなんの事かと聞くと
「オジサン達は君を本気で危険視し始めてる。だから、敬意を表して名前をつけた」
「だからの意味が分からない。多分敬意じゃないよそれ」
「“たった一度のイレギュラー”、それがオジサン達が付けた名前
歴史の中で理論上、存在するはずの無かったFSCだから、だろうね」
どう反応すれば良いのだろうか
「…そう言えば君、帰らなくて良いの」
「反応がわからないからって無かったことにしようとしないでよ」
「でも、もう大分暗いよ。そもそも私が帰ってきたの夕方だし」
「ああ、良いんだよ。皆にはちゃんと連絡してるし」
Aちゃんこそ家族は？と聞かれ、
…つい言葉に詰まった
「ごめん」
黙ってしまった私を見て、何か悟ったのか謝ってきた
「と言っても私は見た事さえ無いけどね」
たまにそれが心に引っかかることはあっても、別にどうと言うことは無い
羨ましくない、なんて言ったら嘘だけど
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月奏(プロフ) - 天晶さん» ありがとうございます！番外編、楽しみにしてください！ (2015年6月29日 17時) (
レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
天晶(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白かったです！主人公の心情描写の書き方といいますか…読み応えがあって良かったです！番外編、楽しみにしています。 (2015年6月29日 17時) (レス) id: abbd78fe76 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - ありがとうございます！暫くは番外編ですが、楽しみにしていてくださると嬉しいです (2015年6月29日 0時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になります！続編も、頑張ってください！革命編完結、おめでとうございます！そして、お疲れ様でした！！ (2015年6月29日 0時) (レス) id: 4f30a84575 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - areruさん» ありがとうございます！ (2015年6月15日 21時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月奏 | 作成日時：2015年5月24日 10時
