封じ込めた記憶 ページ18
『この試合、僕達が勝ったら僕の頼みを聞いてくれる？』
『内容による』
『_______________』
『…………良いよ』
これが数分前の話
そして今はと言うと、試合前の雷門と新雲を見ていた。これしかやることが無いからね
太陽は…昨日まで病人だったのが信じられないくらい健康に見える
だが、実際のところ病状は良くない。本当はまだ入院中の身なのだから
そして試合開始
スタジアムの仕掛けなんかはどうでも良い。とにかく太陽の様子を見ることに集中する
「…流石は10年に一人の逸材。並の技量じゃない」
病持ちにも関わらず、それを思わせないプレー
たった一人で雷門を圧倒している
これが病気じゃ無かったら、ホーリーロードに出場している選手の中では一番の実力を持つプレーヤーなのだろう
「太陽、化身使いだったんだ…」
確かにおかしくない、けど
(たった1回の発現であんなに体力を削る…？)
あの様子を見て化身を出せるのは、あと一度
だけど、太陽がそれを良しとするとは思えなかった
そして、2度目の化身を出しゴールを決めた
「____!今…」
一瞬、太陽が痛みを堪えるような表情をした
これ以上のプレーは危険だと即座に思った
だけど、太陽は止まらない。どんどん雷門に攻め込む
ディフェンダーと一対一の時、太陽は動きを止め、別の選手にパスを送った
まさか…
太陽を見ると、大量の汗を出して苦しげに息をしているのが遠くから分かった
どうやら、私が思っていたよりも病状は悪化していたらしい
前半は残り数分…なんとか持つとは思うが…
(私はまた、見ているだけ？)
それしかできない、と諦めている思いとは裏腹に心のどこかではその思いが、ふつふつと込み上げてくる
____あれ、前にもこんなことがあった気がする
試合を見ているはずなのに、全く別の映像が重なって見えた
そうだ、確か私はその時も今と同じように見ていた。そう_____
．．．．．．．
見ているだけ
後ろで見ていて、一番近くで…それで、それで、
どうなったんだっけ？
_______ああ、嫌だ
思い出したくない
その瞬間、吐き気と目眩がして壁にズルズルと滑るように寄りかかった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーワード
イレギュラー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月奏(プロフ) - 天晶さん» ありがとうございます！番外編、楽しみにしてください！ (2015年6月29日 17時) (
レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
天晶(プロフ) - 初コメ失礼します。とっても面白かったです！主人公の心情描写の書き方といいますか…読み応えがあって良かったです！番外編、楽しみにしています。 (2015年6月29日 17時) (レス) id: abbd78fe76 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - ありがとうございます！暫くは番外編ですが、楽しみにしていてくださると嬉しいです (2015年6月29日 0時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 続きがめちゃくちゃ気になります！続編も、頑張ってください！革命編完結、おめでとうございます！そして、お疲れ様でした！！ (2015年6月29日 0時) (レス) id: 4f30a84575 (このIDを非表示/違反報告)
月奏(プロフ) - areruさん» ありがとうございます！ (2015年6月15日 21時) (レス) id: 1ad6dffea3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月奏 | 作成日時：2015年5月24日 10時
