【男主】どろどろのチョコレートのように。【まふまふ】

4℃ ページ6

srr.





「……おそい、」





今日はまふまふとの打ち合わせがある。





…んだけど、まふまふがまだ来ない。





「あいつまたAといちゃいちゃしてるのか…」





スマホに表示されてる時計と睨めっこをする。





時計は待ち合わせの時間の8時を過ぎ、9時になろうとしていた。





「す、すみませんー…!」





声のした方を見ると、息を切らしたまふまふがいた。





「……またいちゃいちゃしてたの」





「はい」





「おい」





即答で答えたまふまふに、思わず溜め息がでた。





「…で、打ち合わせのことなんだけど」





「あ、それなんですけど。場所此処にしませんか?」





まふまふのスマホに写し出されたのは、比較的近い場所にあるカフェ。





…と、期間限定というパフェ。女子かお前は。





「お前が食べたいだけだろ」





「はい」





「おい、デジャヴ感あるからやめろ。行くけどさ」





.





.





.





そんな感じで、無事に打ち合わせも順調に進んだ。





ふと外を見ると、空には夕焼けが映し出されていた。





早いなんて言っちゃ駄目だよ。世の中には大人の都合っていうものがあるんだから。





「……あ、もうこんな時間ですね。きりもいいですしそろそろ帰りません?」





「おー。お前の嫁さんもそろそろ帰ってくるんだろ」





「そうなんですよー!今日はいちゃいちゃし放題ですよ!!」





「お前いちゃいちゃすることしか考えてないのか。じゃあ、また明日。」





「そういうわけじゃないんですけどね…。はい、さようなら。」





そして俺達は店を出た。

5℃→←3℃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す