128 _JH ページ28
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結局無力な俺たちはなんにも出来ずに
ただ時間に任せているだけ。
ジュニやウォヌから話を聞いたその日の夜。
宿舎に着けば、既に玄関からでもわかるいつもと違う感じ。
Aのものが何も無い。
Aの部屋に急いでいけば
綺麗な四角の部屋に机ひとつ残されてその他全てが消えていた。
その机の上にひとつだけ
寂しそうに置かれている小さなもの。
俺たちの家族の絆でありいつでも繋がっていた
Aの小指にあったはずの、指輪。
永遠だと信じていたものは
こういとも簡単にプツンと切れてしまった。
そして夜、俺とウジとホシの3人はバルコニーにて
椅子に座り込んだまま俯いていた。
あの寂しそうにひとつ置かれた指輪を思い出す度
目を逸らしたくなる現実。
そんな俺たちに近づいてくる人影。
「…ドギョマ」
今にも泣きそうで苦しそうな顔で俯いている。
そしてドギョマは俺たちの座っている目の前の机に
チャランっと何かを置いた。
WZ「おま、なんでそれ…」
ウジが言葉につまる理由は痛いほどわかる。
なぜなら机に置かれたものは、俺たち4人のおそろいである
シルバーのブレスレットだったから。
ドギョマは秘かに震えた拳を握りしめていた。
DK「ごめんなさい、Aを離してしまって…」
そう俺たちに向かって呟いたドギョマは
ついに目から大粒の涙を静かに流し始めた。
DK「僕があの時、必死に掴んでいれば…っ」
「やめてドギョマ。」
なんの状況のことを言っているのか俺達にはよく分からないが
苦しそうに語るドギョマを見ていられなかった。
なぜならこいつもAのことで苦しんでいたから。
きっと、Aと一番すれ違って
1番悔しい思いをしたのはこいつだと思う。
「お前のせいだなんて誰も言ってない」
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きゅる(プロフ) - 感情移入しすぎて泣きながらコメント書いてます。全てフィクションだって分かってるのに涙止まりません。泣 応援してます！ (2020年7月14日 23時) (
レス) id: f541b30101 (このIDを非表示/違反報告)
らじもん(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます！これから出てくる予定です。お待たせしてもう訳ございません。 (2020年7月5日 11時) (レス) id: a99a5b21b6 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - ごめんなさい、オンニってどこいったんですか？><私がちゃんとみれていないだけですかね… (2020年7月5日 9時) (レス) id: 86462cbd84 (このIDを非表示/違反報告)
いっちー - 眠たくても頑張って起きて最新待ってる笑すごく面白い！ (2020年6月29日 0時) (レス) id: 2a839912d1 (このIDを非表示/違反報告)
歯茎(プロフ) - 夜中の楽しみになっています、更新楽しみにしています、頑張ってください。いつもありがとうございます。 (2020年6月28日 19時) (レス) id: 37758e3bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らじもん
| 作成日時：2020年5月29日 0時
