58：…あれ？？？ ページ10
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「わ、分かったぞ！そうやって変なことを言って気を逸らそうって魂胆だな！？」
『え？いや、別に今のは本音で───ッて、やば…！』
再び勢い良く突っ込んできたポックル。なんとか避けることには成功したが、
『ッぐぇ』
「A！」
今度は踏ん張りきれず、床に倒れ込んでしまった。みんなは心配そうに私の名前を呼んでいる。やべ、こんなことやってないで早く参ったって言わなきゃ。これで病院送りになったら流石にアホすぎ……って、あれ。
手元にカメラがない。
ハッとして床を見れば、カメラはポックルの足元に落ちていた。倒れた弾みでカメラが手元から離れ落ち、床を滑っていったのだろう。ポックルは私にだけ目を向けており、足元までは気にしていないようだった。
……まずい、このままじゃ踏まれてしまう。聖地巡礼用にって割と良いカメラを買ったのだ。そう簡単にお陀仏にするわけにはいかない。何より、この後一切推しを撮れないのはあまりに痛すぎる……！！
『ッッッポックル待ってーーー！！！』
「ッ！？」
その時、何が起こったのかは私もよく分からなかった。けど、とにかくカメラを守ろうとしたことだけは覚えている。
……気が付いたら私はポックルを突き飛ばしており、彼は場外ギリギリのところで大の字に倒れていた。
『……え？？？』
「……は？？？」
突き飛ばされた本人も状況を理解していないようで、何度も瞬きを繰り返している。周囲も唖然とした様子だ。私はハッとして、今日一番の速さでポックルに駆け寄った。
『うわぁああごめんごめんごめん！！！大丈夫！？怪我してない！？？』
「は！？いや、君なんかにオレが怪我を負わされるわけ…」
彼は困惑しながらも強気な笑みを浮かべる。しかし上体を起こすと、ウッと小さく呻いたのを私の耳は聞き逃さなかった。
『怪我してるんじゃん！！』
「してない！ほんのちょっと腰を痛めただけだ！！」
最悪だ。推しを怪我させるとかもうオタク名乗れねえ
『あああどうしようホントごめん！審判さん、参った！私心の底から参りました！！よーーーし控え室一緒に行こう、歩ける？担架いる？？』
「お、おい、顔近っ……あーーーーー！！もういい！！！」
『……へ？』
「参った、オレの負けでいい！！」
『……は！？！？！』
ポックルは眉をひそめ、腰をさすりながらゆっくりと立ち上がった。
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温故知新(プロフ) - 柏餅さん» わわ、いつもありがとうございます〜！！🥲💖愛されと逆ハーは永遠です……！！！ (4月13日 16時) (
レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» 本当に一周されたんですか！？！？？めちゃめちゃ嬉しいですありがとうございます…！！😭🙏💖コメ主さまこそ優しさの天才です🥲💖💖 (4月13日 16時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんいろんな人に好かれてるの好きすぎます😭 (4月12日 19時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - いや！！もう一周してきたけどハンター試験編は温故知新様のが1番面白いな！！天才かよ！！！天才だったな！すんまそんっっ！！！ (4月11日 7時) (レス) id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
温故知新(プロフ) - まめさん» 嬉しい…！😭💘心臓爆発のご報告ありがとうございます！！！（？）カルトちゃんの可愛さや魅力を少しでも書けていましたら、夢書きとしてもオタクとしても大変嬉しいです…！ (4月11日 6時) (レス) id: a95c51921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温故知新 | 作成日時：2024年2月1日 18時
